住友林業で建てた建坪28坪ほどのコンパクトな2階建ての我が家ですが、我が家にはエアコンが4台あります。
この狭い家にエアコン4台は多過ぎるように見えますが、勿論色々と考えた末の4台体制です。
ちなみに4台はいずれもダイキンの壁付けエアコン、LDKに付けているもののみ東京ゼロエミの兼ね合いで上位モデルですが、他はすべて廉価モデルです。
各部屋のエアコン使用頻度
昨年の12月に入居してから3ヶ月弱の間の使用頻度は、高い方から順に
- LDK
- 書斎
- 寝室
- 洋室
となっています。
LDK
リビングは朝と夕方以降は必ず使ってます。
また、起きている間は基本的にこの部屋に長時間滞在していますので、おのずと長時間の利用となります。
LDKにオープン階段を付ける間取りも最近流行ってますが、我が家の場合はLDKと階段との間は扉で仕切ってます。
書斎
在宅勤務メインの働き方なので、仕事中は特に午前中を中心にエアコンを入れています。
マウスやペンを持つ手が寒さで痛くなった時は迷わずにエアコンのスイッチオンです。
しかし、部屋が小さいので細かな温度管理が難しくエアコンを20度設定にしていてもいつの間にか室温が25度を超えていることもしばしばあります。
寝室
リビングとは別のフロアにあります。
夫婦しかいない家なのでその気になれば扉を開けたまま寝ることもできますが、必ず扉は閉じてます。
もっと言えば寝室から続いているウォークインクローゼットとの間も扉で仕切っています。
この冬は基本的に寝る時にはエアコンは付けませんでしたが、朝方寒さを感じるとエアコンのスイッチを入れていました。
温度計のログを見るとだいたい室温が10度くらいになると目が覚めてエアコンのスイッチを押している様です。
明け方の1時間くらいだけエアコンを使い、他の時間はオフになってます。
洋室
寝室と同じフロアにありますが、もともと客間にする前提の部屋でしたので使用時は扉で完全に区切られた独立した部屋である必要がありました。
今は日常的に誰かが居ることのない部屋なので、自ずと使用頻度は最も少なくなります。
しかし、アイロンがけや悪天候時の洗濯物の室内干しはこの部屋で行うので、その際はこの部屋のエアコンを動かしています。
暖房の温風で洗濯物を乾かしてますが、さすがに洗濯物の水分が飛ぶとすぐに部屋の窓が結露してしまうので、部屋の扉を開けて廊下からフロアじゅうに湿気を逃しています。
この時6帖用エアコンで温められた暖気が家中をめぐり非常に暖かい家になります。
家じゅうを暖めるために必要な台数
高気密高断熱を熱弁される方はエアコン1台or2台で家じゅうを温める/冷やすことができている、と豪語されています。
それはまぎれもない事実だと思います。
UA値=0.54と気密性や断熱性が並レベルの我が家ですが、家が小さいこともありますが、多くても各フロア1台ずつで余裕で家中ポカポカにはなります。
ひょっとしたら、1軒丸ごと1台のエアコンで暖めることもできるかもしれません。
これは家の性能だけが良いのではなく、最近の高機能なエアコンのもつパワーによるものだと思います。
でもね、そのために全ての部屋のドアを常時開けますか?
私は彼らの主張するスタイルを否定する気は全くありませんが、私の生活スタイル的には常時オープンをやろうとは思いません。
書斎にエアコンを入れた経緯
その理由が最も簡単にわかるのが書斎にエアコンを入れた経緯です。
我が家の書斎はリビングに隣接しているわずか3帖ちょっとの狭い部屋です。
真冬の寒い朝でもリビングのエアコンをつければ、書斎の扉を開いて5分もせずに暖かくなります。
太陽の恩恵も受けない北側の部屋でも余裕で暖まるほどエアコンはパワフルです。
なので、書斎の扉を開けていれば全然リビングのエアコン1台で事足ります。
しかし、それは逆に言えば書斎の扉は常に開けている必要があります。
そんなの無理です。
リビングで家族がワイドショーを見ている横で上司やお客さんと仕事の機密性の高い話を出来ますか?
気密性は高くても機密性の低い家ですよ。
同じく在宅勤務の同僚とweb会議していると、横でお子さんがパパ〜って話しかけている声や、奥様の話し掛ける声、テレビの音声や家事の音が聞こえてくる方が多く居らっしゃいます。
それがweb会議の向こう側から聞こえるってことは、こちらの仕事の話し声も全部漏れてますよ。
だから書斎の扉はかたく閉ざす必要があります。
つまりリビングの空調の恩恵は書斎では受けられません。
従って、寒い冬も暑い夏も快適に在宅仕事をするために書斎にもエアコンが必要です。
コロナ禍以降、私の在宅勤務率9割になってしまいましたから。
コロナ禍で家づくりをしていく中で一過性と思われた在宅勤務がここまで長くなるとは思いもよりませんでした。
アパートに住んでいた頃、真夏の西日の当たる鉄骨アパートのダイニングテーブル上で妻が隣で見るテレビの誘惑と戦いながらパンツ1枚で在宅勤務をしていた私だからこそ言えます。
在宅勤務するなら他の家族の生活空間から切り離された書斎にエアコンは必須です。
電気代への影響
2月某日に電気の検針結果が届きました。
その結果は、わずか6,000円でした。
やはり、今どきのエアコンは動かしておいてもそれほど電気代が跳ね上がらないように作られているのでしょう。
もちろんエアコンの性能だけではなく、昼間在宅中にエアコンを使っていても太陽光発電で電気が賄われた恩恵も大いにありますし、夜間の電気もエネファームの発電により相当抑えられています。
エネファームってことはガス代が高いのではないか?とも思われますが、太陽光売電の兼ね合いでエネファームが本格稼働したのが1月末からでしたので昨年寒いアパートでお風呂のお湯をガンガン炊いていた際のガス代とほぼ変わらない結果でした。
全館空調に対して思うこと
住友林業の住まい博では床暖房だけではなく全館空調の紹介も有りました。
全館空調は各部屋の温度差を最小限にすることでヒートショックのリスクをミニマイズできると思います。
トイレも脱衣室もぽっかぽかですし、玄関からの冷気も気になりません。
しかし、 我が家は採用を見送りました。
暖房時の乾燥しやすさが床暖房の方が小さいことが最大の理由です。
その上、大きな空調機を屋根裏に置き定期的なメンテナンスが必要との説明を聞いてしまい、いよいよデメリットばかりが気になってしまいました。
家族が様々な部屋に分散するような場合は良いのでしょうが、我が家のように2人が同じ部屋にいることが多い生活スタイルでは宝の持ち腐れとも感じたのです。
住まい博の際のセールストークが上手だったらひょっとしたら採用していたかもしれませんが、結局我が家の生活スタイルではリビング・ダイニングの床暖房と壁掛けエアコンだけで冬は十二分でした。
空調計画については様々な情報がネットにあふれていますが、これから家づくりをされる方はぜひ自分たちの生活スタイルから自分たちに適した空調スタイルを選ぶことをお勧めします。
くれぐれも過激な表現が踊るネット上に散見される「私の推す方法が絶対正義である、彼の方法は愚の骨頂」というような言葉に踊らされないようになさって下さい。