2021年2月13日の深夜に、東北で発生した大地震の影響で東京都下にある我が家でもそこそこの揺れを感じました。
我が家が住友林業の新居に移って約3か月がたったところですが、これが新居で経験する初めての有感地震でした。
そこで、今回は実際に地震を経験した上で、家を建築する時にやっておいてよかったと感じているポイント、また今後起こりうるもっと大きな災害に備えるための課題点を幾つかご紹介します。
やってて良かった
まずは、我が家が生活を想定した家の設計をした結果、地震対策として「やっててよかった」と思えたことをご紹介します。
ダブル発電
地震の揺れが収まって先ず真っ先に思い浮かんだのがダブル発電の安心感でした。
我が家は昼間は太陽光発電、夜間はエネファームで24時間発電体制を確保しています。
コンパクトなサイズの家なので太陽光発電のパネルを多く置けず発電容量は正直非常に小さいです。
売電するだけの余力はほぼありませんが、日中普通に生活するのにはなんとかなる程度の発電量は有ります。
また、夜間は基本的にエネファームが休まず稼働しており、太陽光発電の弱点を補っています。
発電量は太陽光発電ほどではないものの、こちらも我々の家では普通に生活しながら浸かっている電力とほぼ同等の電力を発電することができ、夜間に突然の停電があっても安心です。
普段は寝ながらベッドサイドでスマホの充電しているのですが、今回は眠りに入る前の地震だったためスマホの充電が非常に少なく、万が一にも停電していたらスマホの明かりでしのげる時間も短くすぐにブラックアウトする危険性がありました。
太陽光とエネファームのダブル発電で24時間安心を確保できていてよかったです。
寝室のホスクリーン撤去
もともとのプランでは、寝室にホスクリーンを付けて、物干し竿を四六時中掛けておくつもりでした。
しかし、着工合意の際に急遽ホスクリーンを寝室ではない別の部屋に移しました。
これにより、もし万が一就寝中に地震があってもホスクリーンで支えてる物干し竿が落下して被害を受けるリスクがなくなりました。
今は、ホスクリーンは来客用の部屋、という名の実質室内干し専用の部屋に付けており、基本的に長時間ホスクリーンの下に人が滞在することはなくなりました。
ビッグフレーム工法
住友林業自慢、耐震性バッチリのビッグフレーム工法です。
上の写真を見て頂くと、すごく太い柱(ビッグコラム)がたっています。
ビッグフレーム工法は、普通の在来工法で使う柱5本分のぶっといビッグコラムがベタ基礎と直結しており、家をガッシリと支えてくれているので安心感は大きいです。
耐震等級3自体は勿論クリアーしていますが、それ以上の安心感があるのは、上棟の際にこの太い柱が何本も我が家を支えているのをこの目で見ているからです。
建売住宅を購入する場合は壁の向こうの構造体がどうなっているかを見ることはできませんが、注文住宅なら自分の家がどのような柱を使っているのか建築中に見学して納得できます。
ハウスメーカーによっては重量鉄骨を入れたり、制振装置や筋交いを入れているところもあり、それもまた家づくりの現場で見ると大きな安心感につながることでしょう。
重いものほど下に収納
これは住み始めてからの対策の基本ですが、重量物は可能な限り棚の下の方に収納します。
棚自体の負担を減らすこともありますが、万が一落下があった際の破損や怪我を防ぐ為です。
私の書斎には家の引渡しの際に受領した重たいファイルが有りますが、問答無用で最も下の段に収納しました。
上の方には軽いものを置いて、万が一落下しても痛手は少ないように配置しました。
早く対応するべき課題
一方で、入居後に行うべき災害対策をサボっていることへの不安が急に増してきました。
今回の地震を機に準備しないといけないな、と強く感じました。
防災リュック購入
今回の地震で強く感じたのは、万が一何か災害の発生した時に、灯りやスマホの電源などが彼方此方に散らばっていて、いざという時には何にもできていないことでした。
避難用品をひとまとめにしておいて、何かあった時はその袋だけを持ち出せば良いようにせねばならないと感じました。
さらに言えば、袋の中にはスマホの充電ケーブル、モバイルバッテリーは勿論のこと、新生活様式に対応してマスクと除菌ティッシュ程度は何枚か避難袋に入れて持っておいた方が良いとも感じました。
冷蔵庫の固定
地震の後、妻が強く主張する地震対策がこちらです。
たしかに我が家にある背の高いもので固定されていないものは、冷蔵庫です。
天井との間に突っ張り棒を入れるべきではないか、とは妻の談ですがいかんせんダサい。
また、新築の家の天井に突っ張り棒の痕が付くのが嫌なのです。
しかし、こうやって揺れるとそんなこと言ってられないですね。
見た目より安心と安全重視を考えるようにします。
阪神大震災・東日本大地震を経験して
私は幼い頃に阪神大震災で震度7を体感し、そして社会に出て一人暮らしをしているときに東京で東日本大地震を経験しました。
その経験から、家づくりの際に、なるべく災害に強い家づくりを意識しました。
その時のことを、以下のリンクに書いておりますので、併せて御一読頂けますと幸いです。
末筆ながら、今回の地震の被害に遭われた方々の日常がいち早く復旧することを心よりお祈り申し上げますと共に、更なる災害による被害が発生しないことを切に願います。
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