まさか、引渡しからしばらく経ってこのような問題に当たるとは思っていませんでしたが、ネタのようなベタな問題が発生しました。
発生した問題
ことに気づいたのは3ヶ月点検よりも前、年明け早々のことでした。
書斎の開き戸とコンセントが干渉することに気がつきました。
写真は、そのコンセントにプラグを挿して扉を閉めようとしたところ、見事にプラグが扉に当たり扉をこれ以上閉められない様子です。
これに気づいた時期は3ヶ月点検よりも前でしたし、日常的に使っていないコンセントで発生した問題だったので、「次の3ヶ月点検の際に指摘事項としておこう」という程度で、この時は放置しました。
解決法
結局3ヶ月点検が実質5ヶ月点検となってしまった為、3ヶ月点検の時にはすっかり忘れており、アフターセールス部隊の方への連絡事項から漏らしてしまいました。
そもそも建築時点(というより設計時点)の問題でもある為、生産さんにメールで今回発生した事象について連絡しました。
しかし、それから数週間、何の音沙汰もありませんでした。
流石に引渡しから半年経過した客のことまでは相手にしてくれないのか、と思い次のアクションを起こすことにしました。
住友林業オーナー用のサイト、クラブフォレストの修理依頼フォームに発生した事象、生産さんに連絡済みだが返答頂けてない点を投稿したところ、翌日にはアフター部隊から連絡を貰えました。
しかし、またしても数週間の放置を受け、別件の連絡をアフター部隊から受けた際に、「そういえば生産から連絡行きましたか?」と問われて「まだです」と答えたところで事態が急速に動きはじめました。
生産さんが来宅、場所の確認をした上で、後日電気屋さんと来宅し、問題のコンセントの隣にコンセント増設をしました。
増設工事にかかった時間は準備も含めて30分ほど、増設箇所の石膏ボードを壁紙ごとくり抜いて、問題のコンセントから配線を延長してテスターで通電確認したらカバーをハメ付けて終わり。
見た目は2つコンセントが並ぶこととなり少しダサいですが、これで安心して使うことができます。
ちょうどパソコンをデスクトップに変えた為、ディスプレイ用のコンセントと本体側のコンセントの2つが必要となり、また配線上ディスプレイは増設したコンセントを使うとスッキリ収まるし1箇所に電圧が集中しないしと良いことだらけです。
生産さんのご好意で壁に沿ってプラグを付けれるように方向変換タップを付けてもらいました。
原因と考えられる予防策
さて、なぜ扉と干渉するようなところにコンセントがつけられたのか、その原因を考えてみましょう。
まず真っ先に挙げられるのが、このコンセントの上側にある部屋の明かり用スイッチとの位置関係です。
ちょうど上下に並べることでスッキリとした見た目となってます。
また、このコンセントは掃除機用に付けたのではないか、との発言が妻や生産さんなどから指摘ありました。
つまり、コンセントの使用中に扉の開閉を想定していない用途でつけたとのことです。
これについては電気関係打ち合わせ当時の記憶を呼び起こす必要がありますが、掃除機の使用を想定というのも令和時代にナンセンスな話だと感じます。
今やルンバに代表されるロボット掃除機や、ダイソンに代表されるコードレス掃除機が主流です。
電源コードを引っ張って、あちこち抜き差ししながら使う時代は終わりに近いです。
もちろんお屋敷サイズの家ではコードレス掃除機では使用時間が長くなって電池が持たないといった問題もありますが、マキタなら電池のみ予備に付け替えて使う事も簡単です。
ただ、いずれにせよ旧宅では掃除機を持っておらず掃除機を使うという言葉に対する認識や利用想定が甘かったことから、このようなナンセンスなコンセントの設置場所に疑問を抱かなかったのでしょう。
いずれにせよ、開き戸の扉可動範囲にコンセントをつけることを避けていればこのような問題は発生しなかったハズです。
また、建築段階に於いても、構造立合検査、木完立合検査など施主目線でこれらの干渉発生などを確認する機会があったはずです。
しかし残念ながら我が家の場合、これらの立合検査は実質ノーチェックなまま過ぎてしまいました。
毎日現場見学していた為、改めての説明などがなかったことによる弊害ですね。
もっとも、思い返せば床の養生と扉が干渉するので竣工時まで扉の開閉検査などできなかったような気もしますし、最終盤の電気工事が入るまで全てのコンセント設置箇所の石膏ボードがくり抜かれていた訳ではないので、やっぱり建築段階で気付ける可能性は低かったかもしれません。
そう考えると、やはり図面の段階で扉との干渉をチェックするのが一番の事前対策ですね。