事前知識ゼロで注文住宅に挑む

住友林業で注文住宅を建てました。家づくりの事前勉強もせずに家を建てた記録です。

事前知識ゼロで注文住宅に挑む

シーサンドコートの下地づくりに密着

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シーサンドコートについては出来上がりにしか興味ない人も多いと思いますが、あの輝きの下にはこれだけの作業が隠れていて、だから30年間の保証が付いているんだと思っていただけますと幸いです。

さて、先週から今週前半にかけて外壁の施工がまた一段階進みました。

台風による雨の降る前にこの作業が終わったのはラッキーでした。

これまでの施工

まずはこれまでのおさらいです。

外壁モルタル施工の我が家、外壁はいくつかの層から成っています。

次の図は住友林業のwebサイトから拝借の、モルタル外壁の断面図です。

ひとつひとつおさらいしながら見てゆきましょう。 

透湿防風シート施工

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上棟して柱だけの状態から最初に外壁として囲い始めたのが、これです。

その名の通り、湿度を通す一方で風を防ぐ不思議なシートです。

柱だけの家の枠組みだとビッグフレーム工法が外からよく見えて圧巻なのですが、このシートが貼られることで、外からの見た目の圧力は少し大人しくなりました。(個人的感想です。)

どう見てもただのペラペラのシートなのですけどねぇ。

きづれパネル施工

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透湿防風シートの上に貼られたのが、きづれパネルです。

住友林業のモルタル吹付塗装の家の大きな特徴ですね。

斜め格子状になった木のパネルです。

格子状になった状態で搬入され、大工さんがそれを1枚ずつ丁寧に貼り付けていきました。

糖質防風シートとこのきづれパネルの隙間のコラボレーションで外壁内部の湿度を調整するなど、壁が呼吸できるようにする機能があるのだとか。
(こういう表現って何となくユーザー受け良さそうですね。)

壁の内側にビッシリと詰め込まれた断熱材が結露したりカビが発生しないようにするには壁の中の湿度管理がとても重要となりますので、きづれパネルの役割は非常に重要ですね。

防水シート

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きづれパネルの上に、防水シートが施工され、これで雨がきづれパネルより内側に入り込むのを防いでくれます。

上にも書きましたが、透湿防風シートの真裏にはグラスウールの断熱材が入っていますので、これが湿気ってしまっては内部結露が発生し家が腐ってしまうリスクが発生します。
(厳密には木材の乾燥度が高いので直ちに腐食の危険とはなりませんが。)

なので、万が一にも外壁塗装を突破した雨水や高湿度による水滴が気づれパネルの内部に入り込まないよう、防水シートはとても重要です。

壁の断熱材がグラスウールの場合、断熱材が湿気にやられて云々というような説明をするハウスメーカー営業マンも居りますが、このように住友林業ではしっかりと外壁内部の湿気対策をしております。

ラス網

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防水シートの上に金属の細かい網が張り巡らされました。

網はモルタル塗装される外壁全面に張り巡らされ、きづれパネルの上に有る交点はすべてタッカーで固定されています。

この網が、この後モルタルがひっかかる土台となるのです。

  

ここまでが上棟以降1か月ほどをかけて徐々に時々刻々と変化してきた外壁の様子です。

そして今回、数日間掛けてラス網の上に新たなモルタルの層が出来ました。

着工七十五日目(下地モルタル施工)

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前日までに敷地内には大量のモルタルが届いていました。

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モルタルも住友林業のオリジナルブランド品です。

この日から数日かけて連日職人さん4人ほどで外壁全面にペタペタとモルタルが塗られてゆきました。

左官屋さんの手で豪快に、しかし丁寧にモルタルが塗られている様は、なかなかの見ものでした。

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写真は玄関扉脇のポーチ部分です。

それまで白色だった壁にベチャッど濃い灰色のモルタルが載せられ、コテで広げられ壁の色が変わってゆくのです。

あっという間に濃色の外壁の出来上がりです。

ちょうど外壁施工中に住友林業の生産さんと現地で顔を合わせる機会があり、下地モルタルの色っていいねーという話になりました。

いやー、白から灰色になって雰囲気変わりましたね。

そうですねー。これ、簡単そうに見えて意外と難しいんですよね。

自分のような不器用が絶対やったらダメなやつですね。

以前、このモルタルを見て「頼んでいたのと色が違う!」ってなったお客さんが居ましてね。
「違う違う、これ下地ですから」と説明したことがありましたよ。

なんかわかる気がします。結構綺麗に塗ってますもんねぇ。

上に吹付をするんで綺麗に塗りすぎず、ある程度ザラザラを残すんですよ。

そうなんですか!
しかしこの仕上がり綺麗だと思いますよ。
この色で良いっていうお客さんも居るんじゃないですか?

居ますねぇ。
乾くともう少し白っぽくなるんですけどね。
最近は黒など濃い色の外壁が流行ってますね。

全面黒のシーサンドコートとか、やりたかったですけどねぇ。

いやー、吹付の場合濃色はどうしてもムラが出やすいので。。。

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数日後、生産さんの言葉通りモルタルの色がだいぶ白くなってきました。

結構ムラが出てきています。

このムラだらけの色じゃ、仕上げの色とは言えないですね。

やっぱり外壁は最後、シーサンドコートが吹き付けられてキレイにできあがりと言えますね。

仕上がりまであと1層、その足音が徐々に聞こえ始めてます。

 

次回
→天井づくり

外壁次工程、シーサンドコート吹付はこちらです。

pertamahouse.hatenablog.jp

 

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