事前知識ゼロで注文住宅に挑む

住友林業で注文住宅を建てました。家づくりの事前勉強もせずに家を建てた記録です。

事前知識ゼロで注文住宅に挑む

上棟式の準備、棟札に一筆入魂する準備や書き方など解説

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いよいよ家づくり最大の目玉、上棟が近づいてきました。

そこで、上棟の際に取り付ける棟札の記入を行いましたので、必要な準備や書き方などを解説します。

棟札って何?

まずは棟札の説明からします。

話は地鎮祭にまでさかのぼります。

pertamahouse.hatenablog.jp

 地鎮祭の時に、神主さんから鎮物(しずめもの)と棟札(むねふだ)を渡してもらえます。

鎮物は、その名の通り基礎の下に鎮めて、地中深くから家を守ってくれるお守りのようなものです。

なので、これは神主さんから受け取った瞬間にその姿の何たるかすら見ずに生産さんに渡して、基礎屋さんが作業した際に鎮めて貰いました。
(そういや鎮めた証拠を貰ってないな。。。)

一方で棟札という木のお札は施主がいったん預かり、必要事項を書いて、上棟式の際に棟梁の手によって屋根の内側の最も高い所に取り付けてもらいます。

棟札には神様の名前などが書いてあり、家の一番高い所から家内安全などを見守ってくれるのです。

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棟札のフォームは神社によって微妙に異なりますが、書く内容は基本的に変わりません。

棟札を書くのに必要なもの

さて、上棟日を前に、この棟札に名前などを書いておく必要があります。

普通文字を書く時は紙に書きますが、今回書く素材はです。

木のお札に文字を書くこと、なかなかありませんよね。
最も身近なのは、絵馬くらいでしょうか。

絵馬にペンで文字を書くときってインクがにじんで書きにくいと思います。

棟札にはペンではなくて墨と筆で文字を書きます。

サインペンではなく墨と筆で書く理由は詳しくはわかりませんが、ともかく厳かなものですし伝統的なものですし、何よりこの先何十年から百年単位で家の最も高い所に飾られるものですから、簡単に消えるようなものは使えません。

なので、厳密には筆ペンもダメだと言われています。

そこで、ちゃんと買ってきました。

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  • 細筆
  • 墨汁
  • チョーク

さて、このなかにひとつだけ要らない子が混ざっています。
どれでしょうか。

答えは墨です。

墨を硯の上で擦って墨汁を作るのが正しいのでしょうが、硯が無いので作れません。
結局百均で買ってきた墨汁で十分でした。

これだけ買ってかかった費用、1,600円。

細筆 700円 ホームセンター
墨汁 100円 ダイソー
600円 ホームセンター
チョーク 100円 ダイソー

なぜ筆と墨にこんなにこだわってしまったか。

実は先輩施主から筆だけはマジで良い物を使うようにとの一言があったのです。

 もともと筆もダイソーで買っていました。

それも、細筆と更に細い面相筆の2本も。

しかし、元書道部の奥様のいらっしゃる近所さんはブログの中でも高い筆を使うことを勧められていたのです。

筆ももちろん100均で買えるんですが・・・・ハッキリ言って棟札を書くのには使い物になりませんでした。
筆先がボサボサでめちゃくちゃ書きにくい上にすぐ毛先が広がってしまいます。

kinjyo8835.com

中学校を最後に筆を握っていない自分が約20年ぶりに書くので、なるべく書きやすいものでやりたかったのです。

文字を書く前の下準備

棟札を書きやすくする

では、早速墨汁を紙皿に出して、真新しい筆の先っぽを摘まんでおろして、いざ書かんといきたいところですが、上に書いた通り気に直接文字を書くとにじんでしまいます。

そこで活躍するのがチョークです。

ダイソーで買うと無駄に色とりどり36本セットですが、1本あれば十分です。

やることは簡単です。

これから文字を書くところを白のチョークで塗りつぶします。

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表面

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裏面

こうすることで、木の繊維の間にチョークの粉が入り込み、文字がにじまなくなります。

チョークを擦ったら粉が大量に出るので、余分な粉を捨てられるようにゴミ袋などを用意しておいた方が良いです。

文字の練習

いきなり筆を握って棟札に書くのはリスクが高いです。

ましてや、ほとんどの方が何十年ぶりに筆を握る方だと思います。

なので、まずは筆を握って新聞紙などに何度も何度も練習をしましょう。

出来れば、家づくりが始まったらすぐに筆と墨を用意して毎日練習するくらいがいいかもしれません。
(やればよかったと後悔してます。)

筆の扱いに慣れてきたら、早速書いていきましょう。

表面の書き方

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表面の記入は1か所のみ。

「新築」と書かれている上に〇〇家つまり自分の苗字+家と書きます。

堂々と大きな文字で書きましょう。

棟札は結構厚みがありますので、普通に紙に書く時よりも筆先の位置が高くなります。
その為、筆先のコントロールが紙に書く時よりも非常に難しいです。

私は一文字目が思ったよりも左側に行ってしまい、とってもバランスが悪い苗字の記入になってしまいました。

裏面の書き方

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裏面に書く内容は少し多いです。

  • 施主名:施主のフルネーム。
  • 上棟日:和暦で年月+吉日。
    (例:令和二年八月吉日)
  • 施工設計監理:ハウスメーカー名。
    (例:住友林業株式会社)

上棟日は、日付をズバリで書くのではなく、吉日と書くのが伝統的な書き方です。

ハウスメーカー名は、(株)と略さずに株式会社と書きましょう。

ハウスメーカー名については、上棟当日にハウスメーカー側で書いてくれる場合もあるようですが、基本は自分で書きます。

自分は棟札を書く前に生産さんに確認しました。

もしもし、棟札の書き方で確認ですけど、御社名を書くところって私が書く理解で合ってますか?

どっちでもいいですよ。当日に私が書いてもいいです。筆ペン持っていますんで。

(えぇっ、筆ペンかよ・・・)
それじゃ、こっちで書かせて戴きます。

わかりました。よろしくお願いします。

ということで表面と施主名は自分で、日付とハウスメーカー名は妻に書いてもらいました。

間違っても警察24時を見ながら書いてはいけません。
テレビが気になって集中できずに、自分の名前すらヘロヘロになりました。

その後の墨や筆とチョークの使い道?

以上、これで1,600円使って用意した墨やチョークはお役御免です。

もう出番は有りません。

使ったのはチョーク1本(折れて3本になった)、墨汁少々、筆1本のみ。

ほとんどすべてが無駄に余ってしまいました。

使い道、教えてください。

この1回だけで無駄に捨ててしまうのはもったいない気がします。

 

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