ネットを見ていると、トイレの中でお尻を前から拭くか後ろから拭くかという、しごくどうでもいい話を見つけてしまいました。
しかし、自分はもっとどうでもいいことを考えてしまいました。
おしりを拭く選択肢は前後だけではない、左右という選択肢もあるはずだと。
今回は、トイレとお尻の話を盛りだくさんで我が家のトイレの話と無理矢理結び付けてみました。
イスラム圏では左手で拭くけど日本人は?
かつて住んでいた国がイスラム教の方も多くいらっしゃる国で、自分自身もイスラム教の方々との接点が多々ありました。
日本では未だ誤解もあるようですが、イスラム教は本来は非常に平和的な日常生活を善人として過ごす為の暮らしに根付いた教えであり、私が彼の国で出会った方々も皆熱心な信者であっても異教徒の私たち外国人と友好的に、平和に日々を過ごしていました。
当時を思い返すと、日々共に暮らす中で気を使ったシーンのひとつに食事があります。
彼らは豚肉及びアルコールは口にしてはならないものとしており、厳格に考える人の中には豚由来の原料や調理料は一才ダメ、醸造過程でアルコール分の発生する醤油もダメと考える方も居ます。
そんな厳格な考えをする方々と日本などから進出した企業の間で時々豚由来成分やアルコールの仕様を巡りトラブルが発生した、なんてニュースもありました。
従い、彼らといると鶏肉や魚など中心の食事となりますし、日本から持ち込んだ食材を使ってタコ焼きなどの食事を振る舞う際にも気を遣う必要がありました。
食事の際のマナーでは、彼らは必ず右手のみで食事をします。
左手は不浄の手とされており、左手で食べ物を掴むことは殆どしません。
また、挨拶の際も当然ながら必ず右手で握手を行います。
何故左手が不浄の手なのかと言いますと、大昔から彼らの文化圏では排泄の際に彼らは水を使いながら直接左手で汚れた部分を洗い流してました。
大昔は石鹸も一般に出回ってはいませんでしたから、汚れを拭いた手に色々菌などが付いたまま生活をしていたことと思います。
その手で食事を、ナイフやフォークが無い時代ですから手掴みで食べてましたので、もし左手で食べ物を口に運んだらお腹を壊してしまいますよね。
なので、左手は汚いから使ってはならないんだよと教えの中で言い伝えられてきたのでした。
現在では彼の国にもトイレットペーパーも普及していますが、果たして日本人と同じ使い方をしているのかは、除いたことも尋ねたこともないので不明です。
一方で、多くの日本人は家庭や学校などで自分ごととしてどちらの手を使うべきかなどという教えを受けたことはないでしょう。
また、日常生活の中で気にしたこともないと思います。
従い、家づくりの際も別にお尻を拭く体勢のことを気にする方はほとんど居ないのではないでしょうか。
1階トイレは左側にペーパーホルダー
さて我が家ですが、トイレは洋式の便座に座るタイプが1階と2階にそれぞれ1つずつあります。
1階のトイレは主に夜間やお出かけの前後に使っています。
その1階トイレのペーパーホルダーは、便器に座った時に左側にくるように配置されてます。
トイレ室内の横幅が芯々で910mmしかない為少し狭く感じますが、夜中に寝ぼけながらトイレに入る時は逆にこの狭さによってこのペーパーホルダーの天板が肘おきとしてとてもよい近さにあり、用を足しながらウトウトすることができます。
詳しい1階トイレの説明は以下の記事をご覧ください。
2階トイレは右側にペーパーホルダー
2階はリビングの横にトイレがあり、日中から寝るまでの間のほとんどの排泄行為をこちらのトイレで行ってます。
1階トイレよりも少し横幅が広めであり、ゆとりを感じます。
ペーパーホルダーは1階のものと同じデザインですが、1階とは異なり便座に座って右側に有ります。
こちらは排泄中に肘置きに手をかけるのは少し遠いので、天板はただのケータイ置き場程度にしかなってません。
詳しい2階トイレの情報は以下の記事で纏めています。
1階と2階でホルダーの方向が違う事による問題
正直、1階トイレと2階トイレでペーパーホルダーが左右異なることについて何か問題があるかと言われると、大きな問題はないけど新居に住み始めて慣れないうちは違和感を感じました。
右だと思って入ったら左だったり、その逆だったりして、どうも気持ちが悪かったです。
どっちかに統一しとけば良かったのに、と感じたものです。
何故ホルダーの向きが異なるのか?
では、そもそも何故1階トイレと2階トイレでペーパーホルダーの向きが異なるのでしょうか。
それは地鎮祭の日に遡ります。
地鎮祭の後に生産さんとの最初の打ち合わせを行いました。
実は、この時までは1階トイレのペーパーホルダーは便座に座って右側にあったのです。
しかし、この打ち合わせの中で1階トイレのペーパーホルダーにトイレットペーパーを装填する時にニッチ収納の扉が干渉してしまう問題点を指摘されてしまいました。
解決策としてはペーパーホルダーを右から左に移す必要があるとのことで、その提案を受け入れたのでした。
これによってペーパーホルダーに新しいトイレットペーパーを装填する際にニッチ収納の扉の出っ張りを気にする必要は確かに無くなりました。
けど、生活していて気づいてしまったのです。
ペーパー交換に当たっては、ニッチ収納の扉を開けて、収納棚に置かれたペーパーを取り出して装填するのです。
つまり、ペーパー交換の際にニッチ収納の扉は基本的に開けた状態になってるのです。
特に便座に座ったままペーパー交換をする時には、ニッチ収納の扉を開けた後、座ったまま扉を閉めるには腕が届かず、必然的にペーパー交換はニッチ収納の扉が開いた状態なのです。
そう、わざわざ左に移す必要も無かったのではないかと思います。
もしくはペーパーホルダーではなくニッチ収納を左側に移す選択肢もあったかもしれません。
ひょっとしたらこの場合はニッチ部分の壁が薄くなるのでトイレの音が隣の居室に漏れやすくなるリスクがあったために、壁の厚みに影響を与えないペーパーホルダーを動かす提案だったのかもしれませんが。
いずれにせよ、この打ち合わせがターニングポイントだったことは確実です。
(この時の打ち合わせの詳細は以下リンクでご覧いただけます。)
このように住み始めてから気がつく小さな違和感もありますが、基本的に慣れれば問題ありません。
結局ホルダーからカラカラと回して取り出したトイレットペーパーを一旦折り畳んでからお尻に当てるので、お尻に当てる時はペーパーホルダーの左右に関係なく常に同じ方向であることに気づいたからです。