我が家の外構工事は入居後2ヶ月経ってから玄関周りなどの一部を行い、更に半年以上経ってようやく残りの部分が終わりを迎えるとなります。
外構工事を入居時に行わなかったことで発生した問題点についてご紹介します。
我が家の苦労が皆様の家づくりをする際に参考となりますと幸いです。
境界が仕切られず入りたい放題
外構工事をしないということは、敷地に家だけがポンとあるだけです。
もともと塀などがある土地なら良いですが、新規造成分譲地など何も仕切りがない土地の場合、道路と自宅敷地の境界となる塀などはありません。
つまり、入りたい放題です。
工事中は下の写真様にハウスメーカーによって敷地が囲われているので気にならないのですが、引渡しを受けて囲いが外れた瞬間、無防備な家が姿を表します。
もし引渡し前に外構工事をしていれば、フェンスなどが有る状態で入居可能ですが、フェンスがないと人も動物も敷地内に入りたい放題となってしまいます。
我が家の場合は、フェンスが出来るまでの間は杭とトラロープで誤魔化すこととしました。
一応物理的に何とか区切られてはいるものの、非常に不格好ですし、この程度では防犯性は全然ありませんよね。
雨によって土が外壁に跳ね返る
土がむき出しの状態ということは、雨が激しく降れば土が跳ね上がります。
その跳ね上がった土が、まっさらな家の外壁にこびりついてしまいました。
少しくらいの雨でしたら気にならないレベルなのですが、ゲリラ雷雨や梅雨のおわりなどに激しめに長く降り続ける雨は、地面に当たるときの力が強いので泥の跳ね上がりもより高く多くなります。
雑草が伸びたい放題
外構工事をすると、土の部分はコンクリートや芝生、砂利などで覆われます。
コンクリートの場合は非常に硬いので雑草が生える心配はありません。
芝生や砂利を敷く場合も、下に防草シートが敷かれます。
防草シートが粗悪なモノで無ければ、シートの下からは雑草は生えてきませんし、キワやシートの上側で雑草が新たに生えてくることも最小限になることを期待できます。
我が家の引渡しは冬だった為、春先までは雑草の侵食とも無縁でいる事ができました。
しかし、新緑の季節以降雑草の生命力や飛散力の凄まじさはグングンと雨が降るたびにポコポコと生えて来てはどんどんと高く伸びていってます。
キレイに抜いても1週間もすれば緑の草が目立ち始め、2週間後には背高く誇らしげに伸びています。
更にタチが悪いのが、地中の根張りが縦に横に縦横無尽なのです。
雑草と格闘すると簡単に心折れます。
我が家の状態が、まさにこれです。
外構資金がいつの間にか生活資金に
外構工事を入居後にする場合、新居での新生活をしながら外構工事をする為に少しずつお金を貯めることとなります。
しかし、新生活というのはお金がかかるモノです。
ついつい新しい家電やキッチン用品、掃除用具など新居での生活に合わせて新たに買い揃える事となります。
広くて新しい生活空間に気を良くして食器やインテリアなども徐々に増やして行ったりしてると、不思議なことにいつまで経ってもお金が増えません。
家づくりの打ち合わせや建築中は、外食や差し入れ、新居と旧居間の交通費などが地味に増えてます。
本来これらの支出は新居の完成と同時になくなり家づくりをする前の支出レベルに落ち着くはずですが、長い家づくりの間にビロビロに緩んでしまった財布の紐を固く締め直すのは意外と難儀なものです。
結果として、入居後○月には外構工事出来るはずだと思っていても、いつまで経っても外構工事資金が貯まらなくなってしまいます。
外構工事を後回しにしないために
以上4つの問題をご紹介しましたが、 こうならないためには外構工事を後回しにしない必要があります。
つまり、建てる時に外構工事もひととおり行うこと、これだけで悲劇は回避できます。
建てる時に外構工事を行うためにはお金が必要となります。
つまり、外構工事を行うだけの資金を家を建てる資金に加えて残しておく必要があります。
また、家のことだけを考えずに外構のことも含めたトータルで家のデザインを考えることで、家と外構を同時進行的に進めることができます。
きっと傾斜地などで外構のことも必然的に考える必要があるような場合は、同時進行的に考えられるのでしょうね。
これから家づくりをされる方は、是非とも外構のこともしっかりと考えて臨まれることをお勧めします。
ハウスメーカーの多くは家づくりは自社でやったとしても外構工事は提携業者などに外注することとなり、外構工事にお金をいくら費やしてもハウスメーカーの旨味はありません。
住友林業は住友林業緑化という外構業者を抱えていますが、それでも住友林業の営業マンからしたら外構工事は自分の成績とは別の話のようです。
そのためハウスメーカーの営業マンの中には外構工事のことは魂が全くこもってない案内をする輩も居ます。
ハウスメーカーの営業マンの言葉を鵜呑みにせず、外構工事も数百万単位でお金がかかることを意識した方が良いです。
お金さえあれば、迷わずに外構工事を建てるときに同時に行うことができますよ。