事前知識ゼロで注文住宅に挑む

住友林業で注文住宅を建てました。家づくりの事前勉強もせずに家を建てた記録です。

事前知識ゼロで注文住宅に挑む

要望を相手に伝えるポイントは、百聞は一見に如かず

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打ち合わせの中で、ついに夫婦間でぶつかってしまった我々。

イライラするのでここで愚痴の限りを書こうと思います。

口で伝えるのはむつかしい

私の好きな言葉の一つに、百聞は一見に如かずというものがあります。

また、三現主義という言葉もあります。

いずれも、口頭でどれだけ頑張って説明するよりも、文章でつらつらと書くよりも、目で見て触れて触った方が容易かつ確実に伝わるということです。

家造りにおいては、本当に様々な面でこの重要性を感じます。

例えば住友林業標準の廊下幅は78cmです、と言われても我々素人にはすぐにどの程度の幅なのかイメージ出来ないじゃないですか。

しかし、メジャーで実際に78cmを引いてみると、そのサイズ感が目に見えてわかります。

もっと言えば、今住んでいる家の廊下の幅を測ってそれより広いか狭いかで感覚的にその数字の大小を掴むことができます。

先日シーサンドコートの家を見に行ったのも、まさに現場で現物を確認して現実の使われ方、自然光の下での色の見え方を知りたかったからです。(雨だったけど。)

pertamahouse.hatenablog.jp

3Dパースは視覚的にイメージを共有できる

ハウスメーカーと打ち合わせを進めていくと、聞き上げた要望をもとに設計さんが家のイメージ図を外から中から見た感じで用意してくれます。

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パース例(モザイク加工済)

こういうのをパースというらしいです。
パースというのは、透視図(Perspective drawing)の略のようです。

A3の紙に印刷したものや、打ち合わせテーブル上のPC画面に映し出して、3Dをクルクル回しながら「こういうのでいいのですよね?」「色合いはこんな雰囲気の色で良いのですよね?」と確認しながら、色を変えたい、柱の位置を変えたいと言えばすぐに図面をパパッと直して修正後のイメージを見せてくれます。

更には「床材です、壁紙です、キッチンです」とショールームに詰め込まれた設備サンプルを見て、帰り際に大量のカタログをお土産に渡されて、後日それをもとに選んだ設備をパースに落とし込んで、未だ建たぬ我が家のイメージを共有しながら徐々に作り上げてゆきます。

施主からイメージを具体的に伝えるために

要望する我々施主の立場からは、打ち合わせの度に無用なストレスを生まないためにも、なるべく的確に思っていることを伝える必要があると考えてます。

だからカタログを読み込んで「ウッドタイルのクールジャパンってのがすごく気になってます。どこかに付けられないですか?」とか「設備総合カタログ20ページの写真のようなリビング風景にしたいです。」って伝えます。

他にもインターネットから好みの家の画像を拾ってきて、ご近所さんの家の一角の写真をスマホで撮って、こういう家が良いのだとビジュアルで伝えると打ち合わせが非常に捗ります。

間違っても「バリ島風」とか「二条城的な雰囲気」みたいな言葉だけで済ませてしまわないことです。バリ島に家は何軒ありますか?それは庶民の家ですか?ホテルのヴィラですか?何年前に行ったバリですか?二条城的な雰囲気って、二条城のどこが二条城的な雰囲気でしょうか?どっしりした瓦屋根?庭に面した長い廊下と畳の間?

恐らく後日「これ私の行ったバリちゃうし。設計さんちゃんと調べたのかな。」とか「二条城的な感じっていうか、これ純和風農家ハウスやん。」とかボヤくことになるでしょう。

 バリ旅行で泊まった思い出のヴィラの写真とか、二条城らしさを感じた空間の写真とかを見せれば、出来る範囲で知恵を出してくれると思います。

それが、既製品を買うのではない注文住宅最大の良い所だと思います。

 思いを伝えあって良い作品になるとハッピーでリーズナブルな高い買い物になるでしょうが、1/3も伝わらない状態で進んだらお互い不幸ですよね。。

施主側もやれる準備・勉強を怠らずわかりやすく伝えよう、分からないことは臆さず尋ねよう。頑張れ施主さん(含む自分)。

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