事前知識ゼロで注文住宅に挑む

住友林業で注文住宅を建てました。家づくりの事前勉強もせずに家を建てた記録です。

事前知識ゼロで注文住宅に挑む

我が家が使用した壁紙実例紹介

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実は家を建てている間は着工合意直前に作った資料を見ながら家づくりをやっていたのですが、壁紙については着工合意のその時までグルグル変えていたため用意された資料とは全然異なるものを採用しました。

その結果起こったことですが、着工合意から3か月ほど経っていざ我が家に壁紙が貼られたときに、

果たして我々が選んだのはこの壁紙だったっけ?

となってしまいました。

特に自分の書斎は最後の最後にエイヤで決めたもので、サンプルも残しておらず今ついている壁紙が正解なのかもわかりません。

けどまぁ普通に気にならず使えているのでいいのですけどね。

引き渡しからしばらくして最終的な図面や仕様一覧を入手したことで、ようやくどの部屋にどの壁紙が貼られているのかを把握できるようになったのですが、なかなか御紹介できずにいました。

住友林業で選べる壁紙

住友林業では、本体価格に含まれている壁紙と、本体価格に含まれていないオプションの壁紙のそれぞれを選ぶことができます。

本体価格に含まれている壁紙は、1冊のカタログにまとまっています。

洋室、和室など様々な部屋に合うシンプル目なデザインのものもあれば、少し柄の入ったデザインのものまで選べます。

なので、拘らずその気になれば本体価格に含まれている標準品の壁紙の中だけでもそれなりに家を飾ることができると思います。

一方のオプションの壁紙ではサンゲツリリカラシンコールなどの市販品カタログから自由に選ぶことができます。

住友林業オリジナルの壁紙は特に付加機能のあるものは無いのですが、オプションの壁紙の中には防臭加工や水汚れに強いもの、また最近では抗アレルゲンや抗ウイルスのものまで有り、前者はトイレや洗面室などの水回りに使うことで機能を期待できます。

壁紙はそれひとつで印象も機能も変えることができる一方で、1m2あたりの壁紙価格のみが差額となり施工料金は別途かかりませんので、比較的小さな出費で家の印象をオシャレに変えることができるアイテムです。

また、住友林業では壁紙ではなく内装用タイルなども選ぶことができます。

TV CMでもおなじみのLIXILのエコカラット名古屋モザイクなど様々なブランドから選ぶことができます。

タイルのマテリアル感は壁紙とは異なる高級感を醸し出すことができますが、価格面では壁紙と比べてかなり割高な出費となります。

我が家の選んだ壁紙

では、以下で我が家の各部屋で使用している壁紙を御紹介します。

事前に申し上げておきますが、壁紙の色合いは写真の撮り方、光の映り込み方によって全然変わってきますので、なかなか目で見た通りの色合いでは表現できませんでした。

また、A4判サンプルを見た印象、ここで紹介した品番を各社カタログなどで見た際に抱く印象とも必ずしも一致しないと思いますし、建具や床の色、そして家具の色によっても印象が大きく変わると思います。

LDK

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まずはLDKですが、ド・シンプルです。

住友林業オリジナルのSD-1528という品番です。

メーカーはサンゲツのものらしいです。

うっすらベージュがかったシンプルな壁紙で、飽きの来ないデザインながらウォルナットの他の内装とのコントラストが美しいです。

空間が広いし、暗めの色合いが好みだったので、もう1段暗めのSD-1529という品番でも良かったかなぁと感じてます。
(部屋が暗くなりすぎる、ありえないとインテリアコーディネーター女史の大反対に遭い断念した為、この経緯を思い出すと未だにイラッとしますね。)

キッチン

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キッチンのカップボード横は、アクセントクロスを採用しています。

リリカラのLL-5273という品番です。

色合いは他の壁紙と似た白~グレー系の色合いですが、柄がキラキラと光り、我が家に遊びに来る女性陣から大人気の壁紙です。

廊下・階段

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LDKと同じく住友林業オリジナルのSD-1528という品番です。

幕板や手すりなどの焦げ茶色とのコントラストが美しいですよね。

写真右端に真っ白な照明スイッチが有りますが、違和感のない程度に色が異なりますね。

尚、スイッチはPanasonicのアドバンスシリーズです。

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上の写真のようにアップにしてみると、壁紙の微妙な凹凸が見てわかるかと思います。

玄関

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玄関のメイン壁紙は廊下と同じ住友林業オリジナルのSD-1528という品番です。

写真にあるグレーの壁面は、LIXILのエコカラット、ストーングレースという商品です。

様々な方の家のWEB内覧会でエコカラットを使っている様子を見ることができますが、圧倒的にこの色のエコカラットを使っている家が多いです。

ド・定番なのでしょうね。

玄関を開けていきなり目に飛び込むのがこの風景ですので、だいたいの来客者がこの玄関の時点で気圧されます。

玄関については来客者などの目に真っ先に触れるところですので第一印象で相手を圧倒することを考えて作りましたが、その目的はしっかりと達成できています。

エコカラットだけで10万円以上かかっているだけあります(笑)

ワタシがエコカラットの貼られた家に初めて入った時、我が家ながら

うぉぉ、すげぇ。どこかのホテルか南国スパのカウンターみたい。

って感じました。

エコカラットには調湿や消臭機能もあるらしく、確かに玄関で靴の臭いも気になりませんし、臭い消しなどにも一役買っているかもしれません。

寝室・洋室

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寝室や洋室は、メインはLDKや廊下より1段濃いめのトーンの壁紙、住友林業オリジナルのSD-1529という品番です。

階段の写真と比べて、スイッチと壁紙のコントラストがよりはっきりしているのがお判りいただけるかと思います。

これは、寝るための部屋なのでなるべく落ち着いた色合いにしたかったためです。

更に茶色っぽいSD-1530という品番と悩んだのですが、こちらもLDK同様インテリアコーディネーター女子の大反対に遭いメイン壁紙を1トーン明るくしたのでした。

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寝室のベッド枕側にはアクセントクロスを付けました。

リリカラのLL-5292です。

ここにアクセントクロスを入れようとは結構早い段階から考えていましたが、横ボーダーの壁紙にするか縦ボーダーの壁紙にするかいろいろ考えた末、縦ボーダーのこの品番を選びました。

この壁紙、面白いのはモコモコしている点です。

指の腹で横向きに壁紙をなぞると、モコモコモコとした感触を楽しむことができます。

1階トイレ

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1階トイレは全面柄物の壁紙にしました。

これは住友林業オリジナルのSR-1547という旭興のタイルです。

住友林業オリジナルですので追加費用は掛かっていません。

薄い茶色っぽい壁紙で、落ち着いた雰囲気のトイレになっています。

一方で、防汚・防カビ・防臭などトイレの壁紙として欲しい機能は付いていないので、これが将来的にどの程度影響が出るのかは気になるところです。

洗面室

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洗面室は真っ白で防汚・消臭・防カビなどの機能が付いたシンコールのBB-1679です。

これはインテリアコーディネーター女史との打ち合わせの中で結構サクッと決めた記憶が有りますが、写真にあるラックがウォルナットカラーで結構濃い色になっていますので明るい水回りになったのではないかなと思います。

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この写真は壁紙というか混合水栓を写した写真ですが、壁紙の柄がよーくわかるのでお見せします。

2階トイレ

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2階トイレは写真正面の白い壁紙が住友林業オリジナルのSR-1509(旭興)であり、メインクロスに、便器に座って右側だけアクセントクロスとしてリリカラのLL-5578を採用しています。

アクセントクロスの柄は花と鳥のデザインが可愛らしく、郊外暮らしで時々窓の外でウグイスなどが鳴くような家にはとっても合っているデザインだと思います。

アクセントクロスの付加機能は防カビだけですので、トイレに嬉しい防臭壁紙ではないですが、別にトイレの臭いは気になりません。

2階手洗い場

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ここの壁紙は非常に分かりにくいです。

リリカラのLL-5895をメインに、鏡のある面だけアクセントクロスでリリカラのLL-5892を入れたのですが見事なまでにアクセントとしての色の違いが生まれませんでした。

照明の色が暖色系であるところにうっすら暖色系のアクセントクロスですので、アクセントクロスとしての存在感という面では失敗ですね。

しかし、防汚、防カビ、消臭機能付きなので水撥ねもはじきますし、落ち着いた室内の雰囲気は悪くないので雰囲気的には全然成功です。

ユーティリティルーム

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妻のお籠り部屋になるか、ストックルームになるか中途半端なコンセプトのまま作ったこの部屋ですが、壁紙は100%妻の好きにしてもらいました。

妻が最終的に選択したのは、全面サンゲツのRE-8047でした。

ぱっと見は白のようなピンクのような色なのですが、近づくとピンク地に白色で模様が描かれているデザインです。

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本当は上下2色に分けて、つなぎ目をリボンで彩りたかったのですが、この貼り分けをしようとすると恐ろしくオプション代を取られる見積もりが出てきてしまい、泣く泣く諦めてしまったのでした。

この可愛らしい壁紙で彩られたこの部屋ですが、残念ながら今はストックルームと化してしまっています。

いずれ整理して、ミシンなどを入れたいとのことです。

書斎

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最終的に選んだのは住友林業オリジナルのSR-1519(旭興)ですが、これは最後にエイヤで選んだものでした。

それまでは様々な壁紙を迷走したのですが、持ち前のセンスの悪さと決断力の弱さが災いしてことごとく却下となっていたのでした。

少し緑っぽい白色で悪くないのですが、大きな問題が有ります。

それは、少し爪が当たっただけでもスクラッチ傷が出来てしまい、たちまち傷だらけになってしまったことです。

事前に傷つけてもいいサンプルを貰って爪を立ててみたりした方が良かったかもしれません。

壁紙の沼は罪深い

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壁紙サンプルを取って悩んで、改めて追加で良い柄がないかカタログで見て、またサンプルを取って悩んで、を一体何回繰り返したことでしょう。

少ない金額で無数にあるデザインの中から選べることは楽しいことですが、逆に選択肢がありすぎて悩み悩んで沼に入り込み、最終的に我が家の書斎の様にエイヤで頼んでしまうこともあるでしょう。

悩みに悩んで壁紙沼に足を突っ込んでしまう施主が多く居るのですが、この沼に陥らないようにするにはどのようにしたらよいのでしょうね。

アクセントクロス選びの注意点

ここからは我が家が実際にアクセントクロス選びの中で感じた注意点につきご紹介します。

コントラストをはっきりさせる

これは、2階手洗い場の事例をご覧頂ければよくわかると思います。

近づいて見ても、これだけしか違いがわかりません。

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右側の鏡のある面と左側のクロスの違い、分かりますか?

言われてみれば違うかな、程度だと思います。

住んでいる本人はクロスの種類を変えたことを知っているので違いに気付けますが、来客などには気付かれずにスルーされることでしょう。

アクセントクロスとして印象付けるには、周りの壁紙よりもしっかりと色の違いを出すことが必要です。

サンプルよりも柄がおとなしい

壁紙選びの際に貰うA4判のサンプルで、壁紙の触り心地を確かめたり、2枚並べてベースクロスとアクセントクロスを選ぶ方も多いと思います。

実は、この時我々はある過ちを犯してしまってます。

それは、サンプルを見る時には非常に近視眼的になってしまっていることです。

どういうことでしょうか。

サンプルの壁紙はA4判ですが、実際に壁に貼られると、数メートル四方の面積に貼られることとなります。

日常生活で壁を見る時とA4判サンプルを見る時、壁紙とあなたの距離、角度、同じでしょうか?

きっとサンプルを見る時は、その部屋の壁を見る距離よりもずっも近い距離でサンプルを見ていることでしょう。

そうしないと小さいサンプル以外の色々なものがノイズとして視界に写り込み、集中できないから。

しかし、近視眼的に見ることでたしかに壁紙の図柄はハッキリとよく見えるけど、よく見えすぎてしまうのです。

いざ壁紙が貼られると、広い面積を少し離れた距離から眺めるので、時に白地に白色やエンボスでパターンが描かれていたり、同系色でまとめた柄はサンプルで見た時ほどハッキリとは色の違いや模様が分かりにくくなります。

照明の色

クロスを貼る部屋の照明の色もまた壁紙の印象に大きな影響を与えます。

特に昼間も日光の入らないような部屋などは、照明の色による影響を大きく受けます。

最近は電器屋のように昼光色でガンガン明るくするのではなく電球色や間接照明で落ち着いた雰囲気の部屋を作ることが流行っています。

赤みのかかった電球色の明かりによって壁紙が照らされると、その時の発色は昼光色や温白色とは異なる雰囲気となります。

また、部屋全体の温度感、雰囲気も大きく異なります。

我が家はリビングのライトを電球色と温白色の切替可能なライトとしていますが、部屋の雰囲気も大きく変わりますし、壁紙の発色も微妙に変わります。

このような違いも気にしながらアクセントクロスを選ばれると良いかと思います。

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