総2階建、延床面積約28坪の我が家の2階は大半がLDKになっており、床暖房が張り巡らされています。
その2階の端にある書斎に置いたWi-Fiルーターから家じゅうにWi-Fi電波を張り巡らせようとしたのですが、1階の一部の部屋では電波が非常に悪くなっていました。
しばらくの間は2.4G電波を宅内ではメイン使用とするなど誤魔化しながら使ってたのですが、ルーターに備わっている本来のスピードも生かせませんしTwitterのスペースの音声が遅れるなどの問題が発生していました。
そこで、今般この問題を解決するべく環境構築を行いました。
2階リビングの床暖房
上述の通り、我が家は2階にリビングがあり、そのリビングにはガス床暖房が入っています。
上の写真は建築している最中に床暖房ユニットと床材を並べて撮った写真です。
普段生活している時にはもちろん見えないのですが、床材の下にはこのようなアルミの床暖房が張り巡らされており、これが2階のWi-Fiルーターから1階に電波を送ろうとしているのを遮る盾となってしまっている可能性が高いです。
Wi-fi電波が十分に届かなかった環境
対処前の環境は、ソフトバンク光のBBユニット2.3を使用していました。
この時の環境についてのインプレッションは、以下の記事で書いています。
何とか電波は途切れず1階に届くので不満はありませんでしたが、スピードの速い5G帯の電波は届かず2.4G帯の電波だけがなんとかギリギリ届いていた程度でしたので徐々に満足度が下がってきていました。
使用していたBBユニットは書斎の情報分電盤の内に格納していますが、情報分電盤内部が非常に狭く配線がごちゃごちゃしてます。
一番手前に見える白いSoftbankロゴの装置が、BBユニット2.3であり、Wi-Fiルーターの役割も果たしながら有線LAN接続できたりIP電話に接続もできる装置となっております。
なお最新型のBBユニット2.4はWi-Fi6にも対応しており、ソフトバンクに連絡すればBBユニット2.3から2.4にも交換してもらえるようですが(未確認)、我が家の場合はIP電話持つかなわないので今回はソフトバンク光のBBユニットを外して有線・無線LAN環境構築を優先することとしました。
Wi-Fi6対応のWi-Fiルーター
さて、我が家が使っているBBユニット2.3はWi-Fi5までしか対応しておらず、最新のiPhone12など最新のWi-Fi6対応機器の通信機能を100%引き出すことはできませんでした。
将来的なことを考えると、今から買うWi-Fiルーターは安い型落ちのW-Fi5よりもW-Fi6対応品を選んだ方がよさそうです。
そこで、大手Wi-Fiルーターメーカー製品の中から色々と教えていただいた結果、このルーターを購入しました。
実際に情報分電盤の中に入れた様子が下の写真です。
ソフトバンク光のBBユニットよりも明らかに小さいですね。
最初はルーター1台で家中をカヴァーしようと4x4アンテナで少しお値段高めのこの機器を購入したのですが、残念ながら床暖房に阻まれ1階には十分な5G電波が届きませんでした。
(下の方でルーター単体で5G電波を飛ばした場合のスピードを紹介してます。)
正直これならもっと安いエントリーモデルでも良かったように感じます。
こちらのアイテムは2x2アンテナのエントリーモデルですが、Wi-Fi6にも対応していますし、これで十分なスピードが出ると思います。
メッシュWi-Fi対応の中継機
さて、Wi-Fiルーター1台で接続が解決しなかったので、中継機を付けることにしました。
中継機は、Wi-Fiルーターと同じバッファローの製品を選びました。
これを選んだのは、万が一接続がうまくいかなかった時に別々のメーカーの場合は十分なサポートが得られないかもしれず、この組み合わせをしておけば失敗してもバッファローのせいにできると感じたからです。
また、上で紹介した本体側のファームウェアをアップデートすることで通常のWi-Fi中継機として使うのではなくメッシュWi-Fiに出来る為です。
メッシュWi-Fiと通常のWi-Fi中継機の違いについては、以下のリンクをご参照ください。
詳しいことは分かりませんが、普通の中継機を設置するときと比べて、メッシュWi-Fiを使うことでより確実に最適な接続ルートで接続してくれるようになるようです。
中継機設置場所
さて、どんなによい中継機でも設置する場所が悪かったら宝の持ち腐れ、話になりません。
実は、我が家は設計段階でWi-Fi中継機設置の可能性を見越していました。
階段の踊り場にコンセントを用意しておき、そこにWi-Fi中継機を設置しました。
中継機のデザインもコンパクトですし、設置している場所も端の方なので、写真をアップにしてもあまり目立ちません。
ここなら床暖房に阻まれないで良好なWi-Fiの電波を受信し、そしてまた床暖房に阻まれずに1階の各部屋に電波を届けることができます。
ただ、識者によるとWi-Fiの電波は上→下よりも下→上に向かう方が得意というお話もありましたので、出来れば我が家のような上から下に繋ぐのではなく、下から上に向かって拡張する方が良さそうです。
接続速度の変化
これにより、接続速度にはどのような変化が生まれたでしょうか。
使用しているのはソフトバンク光の回線、宅内接続はカテゴリー5e、受信側のスマホはiPhoneXRです。
従い、受信側がまだWi-Fi6に対応していない為本来出るべきスピードが出ていない可能性があります。
以下、スピードテストの結果を載せますが、日曜日の夜10時前に一発測定した数値です。
数字は時間帯などにより変化しますので、ご参考程度にしていただければと思います。
2階書斎(親機のすぐ近く)
まずは、これが基準となる数値ですね。
階段踊り場(中継機設置場所付近)
幾つかの部屋の壁などを経た結果、スピードは若干落ちています。
1階寝室
これが問題の寝室ですが、枕もとで測ってもしっかりとスピードが出ています。
寝室内ではスマホに表示されるWi-Fi受信レベルが少し落ちるのですが、これは中継器と寝室の間にエコカラットが貼られている部分があり、エコカラットにより普通の壁紙よりも大きな電波干渉を受けているのではないかと感じています。
これまで1階の寝室ではWi-Fiを5Gで受信することはできていませんでしたが、今回の中継機設置により5G受信が出来ました。
なお、中継器を使わない場合は、15Mbpsと表示されました。
今回のバッファローのルーターは単独でもなんとか電波が届いていましたが、ソフトバンクのBBユニットの時はスマホの向きなどによっては電波が届かない瞬間もあり、非常に接続が不安定でした。
従い、この差を見るとルーター変更に加えて新たに中継器を設置した効果は抜群ですね。
ルーターをソフトバンクのBBユニットにしていた時は2.4Gしか電波が届きませんでしたが、バッファローのルーターに変えて5Gの電波が届くようになりました。
有線LAN接続
なお、ご参考までに有線接続しているパソコンで同様にスピードテストをしたところ、310Mbsと出てました。
別にパソコンでゲームをしないですし、テレワークでweb会議などする時にこの速度で不満に思ったことはなく、安定して十分なスピードが出ていると感じています。
スマホ側がWi-Fi6対応機になったら、有線接続との速度差は小さくなると思いますし、すくなくともしばらくはこれで良いのだと思います。
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