躯体工事が着々と進み、窓枠や窓ガラスがその姿を現しました。
そして、外から家を眺めていた妻が違和感に気付きました。
2階南側大窓
話は間取り検討の頃に戻ります。
2階リビングの家にしていますので、2階の南側は開放感を得るべく引き違い窓を2セット入れるようにしていました。
しかし、ある日思いついてしまいました。
引き違い窓とFIX窓を組み合わせて1セットの大きな引き違い窓にできないかと。
左右は開けることが出来て、中央がFIXになっているような引き違いって出来ますか?
展示場で使っているようなやつですよね。いれましょう!
設計さんにこの案を伝えると、ノリノリで採用が決定しました。
ある意味、新居のシンボル的存在になりそうな存在感に期待が膨らみました。
また、2階大窓の下には1階の掃き出し窓を配置することで大開口部が上下に並ぶデザインとなりました。
妻が現場で感じた違和感
話を現在に戻します。
大開口部を家の外から見ていた妻が、不思議なことを言い出しました。
2階の窓って小さすぎない?1階の窓と大して変わらない気がする。
まぁ、着工合意の時に設計さんが窓のサイズ少し小さくしなきゃならなくなったって言ってたしなぁ。でも、確かに小さいな。
と、いうことで帰宅して着工合意図面と間取り確定時の図面を見比べました。
まずは平面図に記載されている窓のサイズを見てみました。
つまり、幅がもともと3,490mmだったものが、最終の図面では3,000mmになってます。
その差490mm、ほぼ50cmです。
さらに立面図のイメージを比べても、やはり窓のサイズが結構小さくなっています。
(着工合意図面の立面図が紙ベースしかない為A to Aの比較図作成できず。)
着工合意図面だけを眺めていたのでそんなに気にしてなかったのですが、こうやって比較するとかなりの差があります。
何故サイズダウンした?
着工合意の時に、設計さんからこんな説明がありました。
最終図面作ってもらってた部下から4マスサイズの窓はないって言われて、そんな事はない、有るよって言ってたんですけどね、結局有りませんでした。このサイズが最大でした。いや〜、あったはずなんですけどねぇ。。。
あっそーなの。モノが無いんじゃ仕方ないですよねぇ。
この設計さんとはこんな感じでフランクにコミュニケーションしてましたし、少し小さくなる程度と気にしてませんでした。
しかし、現実は異なりました。
実はこの時、新旧図面を見比べることもなく、新図面だけを確認していたのです。
そのため、この変更が及ぼす影響についての考察が十分に行えませんでした。
これは痛恨のミスをしてしまいました。
今、すでに大窓のガラスは届いており、嵌めるだけの状態です。
また、大窓のすぐ横には構造上外すことのできないビッグコラムが入っています。
このビッグコラムも間取り確定時の図面には存在しなかった柱です。
希望通りのサイズは無いと言われてしまったので、この時は特注で無理矢理作らせることも思い浮かびませんでした。
もし作ってもらったとしても、特注品は結構な値段になったでしょう。
サイズダウンに伴う見積り変更が無い
着工合意の際には気付かなかったのですが、今回ふと気付きました。
窓ガラスのサイズが小さくなったのだから、見積額って下がるのでは?
深夜11時、久しぶりに設計さんにメールしました。
すると、翌朝7時半に設計さんから返事が返ってきていました。
以前はサッシ幅4グリッドで見積もっていましたが、特寸加工費が掛かる為今回は3.5グリッド+5割増=5.25グリッド分の価格となるところ、当方に落ち度が有りましたので差額は戴かないこととしています。
つまり、サイズは落ちたけど元々見積もっていた金額よりも高いものになっちゃった。でも差額は貰いませんって返事ですね。
なんか釈然としませんが、こう言われては「わかりました」としか返事しようがありません。
幅が変わることでカーテンレールの代金、さらには取付工賃も変わると思ったのですが、それらも変更は無さそうです。
と、なると残るは見た目の問題のみ、これはポジティブシンキングで乗り切るしかありません。
大窓が小さくなったことによるメリット
このショックから立ち直るためのメリットを考えました。
断熱性能が上がった
これは間違いなく言えることです。
大きい窓は高気密高断熱住宅の敵です。
大窓を付けている時点でそんなこと微塵も考えていないのは明白なのですが、それでも嬉しいことです。
窓のサイズが小さくなった場所には断熱材が入ります。
夏の照りつけるような暑い日差しが少しだけ減ります。
冬の凍てつく外気からさらされる面積が少しだけ減ります。
家の快適性や冷暖房効率は少しだけアップするでしょう。
カーテンの布が約1m減った
もう1点はこの大窓に取り付けるカーテンの布が減ったことです。
450mm減ったということは、ヒダ2倍で900mm減ったことになります。
つまり、ほぼ1m減りました。
ということは、カーテンにかかる費用が少しだけ安くなります。
カーテンはオーダーメイドで用意する予定で、すでに生地も選んでいます。
あとはカーテンレールが入った後に現地で実際のサイズを採寸してもらうだけ。
採寸したサイズで価格が最終的に決まるので、カーテン代は短くなった分安くなるはずです。
お陰でコストが少し下がりました。
窓が小さくなるのは決して悪いことばかりではない、そう思うようにしました。
次回、上棟1週間後の進捗です。