事前知識ゼロで注文住宅に挑む

住友林業で注文住宅を建てました。家づくりの事前勉強もせずに家を建てた記録です。

事前知識ゼロで注文住宅に挑む

家づくり予算と実際の費用の差

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前回に続いてお金の話です。

最初家づくりを考え始めた頃は、家って一体いくらくらいするものなんだろうって全く想像が付いていませんでした。

新聞も取ってなかったので、不動産の折込チラシを見る機会もなく、周囲の不動産価格も全く知らない状態でした。

そんな私が家づくり当初、どのように価格情報を仕入れ予算組をして、実際はどうなったのかをご紹介します。

これから家づくりをする人は特にご覧下さい。

土地価格の情報収集方法

我が家の家づくりのキッカケは家の近所に出てきた激安の土地(パワービルダーも欲しがらないワケアリ物件)が気になったことでした。

今でも覚えてますが、売出し価格が750万円でした。

不動産屋さんによると、この土地は全然売れないので売主も500万円くらいにまで値下げすることはできるが、土地の傾斜を均したり、4mの崖に対する擁壁をつくって、合計1,500万円くらいになる見込みとのことでした。

周囲の希望エリアの土地がなかなか出てこない時期だったので、希望から足を伸ばした不便なバブル期の大規模開発エリアでポコポコ出ていた土地価格をベンチマークに、やはり1,500〜2,000万円くらいが妥当なラインと考えました。

この時点では整地状況や形状等で同一エリアでも土地の価格に差がつくこと、不動産情報サイトで出てくるのはパワービルダーが買い漁った後のカスばかりというのを知り始めました。

家の相場って幾らくらい?

土地の相場は分かりましたが、家の相場は全然分かりませんでした。

正確には、近隣で地場大手パワービルダーの建売住宅がバンバン売られていましたので、その価格は安くて2,500万円程度とは知っていましたが、それは果たしてベンチマークとなるのか未知数でした。

何しろ土地代+1,000万円弱で家が建つ?本当に?

土地代のマージンを考えても、上物の値段が理解できないレベルで、ちょっと怖くなりました。

そこで、ほかの参考資料は無かったかと思い返してみると、何となく実家に住んでいた15年以上前に折込チラシで見た感覚で3,000万円くらいでそこそこの家が買えたような気がしました。

怪しいながらもその記憶をベンチマークのひとつと考えました。

今ならわかりますけど、その時見ていた不動産の価格って全くアテになりません。

建売?土地だけ?マンション?広さ?設備?新築?中古?記憶は何となく3,000万という数字しか頭に残っていません。

そもそもエリア自体を考えても、何百キロも離れた実家の辺りの価格を今住んでいるエリアにポンと当て嵌めること自体ナンセンスですよね。

我が家の当初予算

何となく記憶の中の建物価格は建売の価格だったかなぁなんて勝手に決めつけて、注文住宅だからちょっと高いだろうし・・・ということで当てずっぽうに出した予算は以下の通りです。

土地 1,500万円
上物 2,500万円
合計 4,000万円

こんなモンかしら?と適当に計算しただけで、ハウスメーカーで建てたらどの程度の価格になるのか、なんてものは全く考えていませんでした。

もっと言えば、支払い能力なんてものも全く考えられておらず、漠然とこの程度じゃないか?レベルでのスタートでした。

実際にかかった費用

先程の予算に対して、実際にかかった費用を表で対比しました。

  当初予算 現実
土地 1,500万円 約1,855万円
上物 2,500万円 約2,830万円
諸費用・消費税等 - 約400万円
外構 - 約300万円
合計 4,000万円 約5,400万円

諸費用は見積もりの数字から実費になる過程でコロコロ変わっている為、最終的に出た正確な金額が良く分からなくなっており、結構アバウトな金額です。

また、外構はまだ最終的な金額が固まっていないのでアバウトに誤魔化していますが、合計で支払うことになる金額は、おそらくこの程度になると思います。

費用の詳細内訳は前回の記事をご覧下さい。

pertamahouse.hatenablog.jp

こうやって見ると、土地と建物だけでも当初予算を上回っていることがわかりますが、それ以上に当初は何も考えていなかった諸費用や外構代が重くのしかかっています。

また、所謂頭金として必要になる現金とは別に、費用にかかる部分に支払う為の現金が必要となります。

費用は住宅ローンでは賄えない為です。

更に、ここには出ていない引越し代、火災保険、家具などの購入費用が現金支出となっています。

つまり、頭金がいくら少なくても良いとはいえ、家が出来上がるまでに現金は最低限200万円、当面の安全資産としてプラス100万円程度は欲しいです。

ホント、最後の最後、引渡し前後になって急にドカンと大きな金額での出費がやってきますのでキャッシュフロー計画を堅めに作っておかないと慌てふためきます。

意外とお金残ってるやん、と油断して使ったら大変な目に遭います。

我が家の引渡しがちょうど年末だったので、新居での年末年始ということでちょっとテンション上がってお金を使った後、年明けになって大きな支払いが発生して少し慌てました。

各種補助金などの入金は家が建って数ヶ月経ってからですし、新居暮らしで物入りになりますし、本当に思っていた以上にお金が飛んでいきます。

なので、ローンは無理しても、手許現金はホントに無理しない方が良いですよ。

予算オーバーを受け入れた理由

御覧の通り、当初予算を1,400万円もオーバーした状態ですが、普通に建てられましたし、普通に生活しています。

何故か。

答えは非常に単純で、5,400万円の支払い目途が付いたためです。

4,000万円は何も知らないままアバウトに設定した金額です。
4,000万円を頭金とローンに分けたら支払額はどうなるのか、4,000万円で家を建てられるのかも知らない状態での設定でした。

しかし、実際に見積もりを取り、フィナンシャルプランナーに家計プランの診断してもらい、ローン支払いプランを見せてもらった中で、当時住んでいたアパートの家賃や見込み収入レベルから総合的に判断し、支払い可能と結論付けました。

家づくり情報を公開している皆様を見ていると皆様非常に堅いプランで、私の支払いプランは中長期的にはリスクが高めなのだと思います。自覚ないですが。

まぁ、きっと何とかなるでしょう。

 

ところで、冒頭の750万円の土地は、未だに売れ残っています。

多少なりの知識を付けた今、改めてこの土地を見ると・・・絶対買わないですね。

そこから見える眺望と面積だけは最高なんですが。。。

 

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