今回は、「家を建てる前の自分に伝えたい5つのこと」という質問が家系ブログ界隈で話題になっているため便乗しようと思います。
実は、今となっては大昔とすら感じる基礎工事が着工したころに一度似たようなものを書いたことがあります。
あれからもう2年弱、家が建ってからも1年以上たってますし、今の目線でまた新しく書きましょう。
今回は、自分自身の全体的な後悔ポイント(主にお金の面)に対する対策などを盛り込んだメッセージで、当時の自分自身というよりもこれから家を建てたいという方に広く伝わるようなメッセージといえます。
これから家づくりをやりたいけど事前知識ゼロでわけわからないという方の参考になりますと幸いです。
会社の福利厚生、紹介、使えるコネは使い倒せ
これは有名すぎる話ですが、事前知識ゼロの自分は全く理解していませんでした。
ハウスメーカーに自分の名前を知らせる前に知り合いからの紹介制度を活用したり、会社に出入りしている法人営業マンを活用することが、家づくりで間違えたら取り返しのつかない最初の一歩です。
これだけで営業マンガチャでハズレを引く可能性が大きく下がります。
とあるハウスメーカーに対して法人営業マン経由でコンタクトをしたら、支店長直々に応接室で対応してくれたことありました。
(予算もっと増やせるだろうとゴリゴリされたので最終的にお断りしましたが。)
また、紹介などを使うことで、価格、値引き、無料オプションなどなどのメリットを享受できる可能性が高まります。
ワタシが紹介可能な住友林業の場合、被紹介者は確実に室内木質壁ウッドタイルやチェスターフィットライトといった数十万円相当の無料オプションをプレゼントしてもらえます。
営業マンは、東京都下でしたらワタシが契約にあたり惚れ込んだ営業マンの紹介可能ですし、それ以外の担当につながっても全く同じメリットを受けられます。
紹介希望の方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
なお、すでに住友林業の展示場アンケートで名前を記入した方、その他何らかの形で住友林業とコンタクトした方は本紹介制度、特典の対象外となります。
ほかのハウスメーカーでもこのルールは同様です。
なので、金銭的に損したくないと思っているのでしたら絶対に展示場に行く前に紹介者割引など使えるコネを探しまくってください。
会社によっては、○○で建てたら提携法人割引に加えて会社から謝礼金X百万円進呈、という破格の福利厚生を設けている企業もありますよ。
福利厚生ハンドブックなどを再確認することをお勧めします。
銀行ローン相談は早めにしておけ
自身がどれくらいのお金を借りることができて、どのくらいの返済能力があるのか、これがわからないことには家づくりなど出来ません。
ワタシは銀行系のローンを使わなかったため、いまだにどんなタイミングでどのように声をかけたら良かったのかわからないまま今日まで来てます。
銀行や職場で住宅ローン説明会みたいなものがあれば、早いうちに顔を出してみて話を聞いて良いと思います。
ネット銀行で借りるにしても、ハウスメーカーお抱えの金融機関で借りるにしても、この場で聞いたことはきっと糧になるでしょう。
なので、家づくりをぼやっと考えている段階で聞いておいた方がよいと思います。
これもハウスメーカーへのコンタクトと同様で、使えるコネは使い倒すことです。
提携法人の従業員は上級顧客と同じ優遇金利で借りることができる場合などがあります。
ちょっとした金利の違いでも35年ローンの場合は支払総額に数百万円の差が出てきます。
このようにして事前知識をつけていれば、その先の行動の道標になると思います。
(事前知識ゼロで注文住宅に挑むと何もわからず大変です。)
どんどん見てどんどん保存せよ
良いなと思った情報はどんどん保存して、使えると思った画像もどんどん保存して、見られるものはどんどん見た方が良いです。
いざ打ち合わせが始まると、週末が恐ろしいほど打ち合わせで消費されました。
ある意味充実してましたが、同時に現実世界の生活が疲弊してました。
打ち合わせが始まってから色々と情報を取ろうとしても、もはや追いつくことは非常に難しかったです。
従い、早いうちに見られるものは見た方が良いし、触れられる情報には触れた方が良いと思います。
上述の福利厚生など身の回りにある資料に加えて、施主ブログやインスタなどを幅広く事前に読んでいたらきっと幸せだったと思います。
TVCMなどをあまり打っていないけど優良なハウスメーカーの話や、建材メーカーの話も触れてみると意外と心に響くものも多く出てきます。
ハウスメーカーを決めた後や、オプションの採用などを決めた後にそれらを知っても必ずしも変更できるわけでもないので後の祭りです。
ワタシの場合、すみりんに決めてから施主ブログなどを見始めたので、当然目にするブログはほぼすみりんのことしか書いてません。
それはそれでオプション選定などに非常に役に立ちましたが、ハウスメーカーなどの選定でも同じように読んでいたら、きっと足を運ばなかった展示場にも足を運んで情報収集していたことでしょう。
結果的には相性は人それぞれ、でも知らないと相性も何もないし、知るには興味を持って積極的に探す行為が必要ですよね。
施主ブログの世界を知ってて、もっも広くさまざまな情報を知ってたら、ひょっとしたらすみりんを選んでいなかった人生を歩んでいたかもしれませんし、今以上にすみりん大好きになっていたかもしれません。
予算オーバーは必ずする、めっちゃする
これは自分の経験もさることながら、ほかの施主さんの話を見ていても同様です。
自分の場合は当初ハウスメーカーに提示していた予算規模よりも1,000万円以上多くトータルコストがかかっています。
ハウスメーカーへの予算提示の時点で500万円の安全猶予を見込んでいましたが、そんなものお構いなしでした。
(一部のハウスメーカーはこの予算を聞いた時点でそっぽを向いてましたが、この点に於いてすみりんさんの嗅覚は素晴らしかったですねぇ。)
それだけ予算オーバーしているのならあきらめればいいじゃない、と思うでしょう?
無理です。
次から次へと魅力的すぎるものを見せられて、少し無理をしたら手が届きそうになる、しかも単価が高いから10万100万程度の誤差なんて大したことないな、と思い始めるほど金銭感覚もマヒしてきます。
家本体とオプションの話である程度予算が見えてきたと思うじゃないですか、すると追い打ちをかけてくる存在がいるんですよ。
- インテリア
(カーテンとかブラインドとか壁紙とか照明とかベッド、テーブル、ソファーとか) - 外構
(塀とか門とか庭とか駐車場とか植物とか芝生とかブランコとか) - 家電も買い換えたいな
(でっかい冷蔵庫とかホームシアターとか大型テレビとかルンバとか)
インテリアなんかハウスメーカーが高級インテリアメーカーを安く紹介できるとか住宅ローンがとか言って誘惑営業をかけてくるのです。
見てしまったら最後、コロンと行っちゃいますよ。
もう安いホームセンターや量販店の家具は全部捨てて高級メーカーのものを入れたくなります。
質感から何から何まで全然異なります。
我が家は幸いコロナ禍でもありインテリアフェア中止となったので助かりましたが、それでも高級家具屋さんに行った時の誘惑は断ち切ることが大変でした。
そういえば外構も当初予算の3倍となって酷い目にあいましたねぇ。
しかも、これからもまだ業者さんを入れて改造したい場所があるので、プラス100万円くらいは覚悟必要な感じです。
つまり、相当な余力を残して臨まないと、ズルズルと引き込まれて支払い能力を超えてしまいます。
正しく余裕のある資金計画をすることが明るい注文住宅ライフを送るにあたっては肝心なこととなります。
以下は、家ブログ界隈でお世話になっている方が我が家の家づくりとほぼ平行した時期に作成していらっしゃった家づくりに関するノートです。
資金計画については特に力を入れており、ファイナンシャルプランナー目線からのアドバイスを散りばめている内容になっていますので、手に取ってみては如何でしょうか。
(自分が建てた当時からこのノートが有ったら間違いなく使っていたでしょうね。)
海外駐在ブースト最高!
これだけはまさに自分事なんですけどね、まさか家を建ててすぐ1年後に海外駐在することになるとは思いませんでした。
けど、ローン返済観点から言うと、海外駐在はとてもありがたいです。
何しろ駐在が決まって以降、収入(と仕事量)がドーンと増えてます。
もちろん当地の物価高や日本帰国時に豪遊することにより支出もドーンと増えます。
けど、それらを差し引いても日本にいる時よりも確実に儲かってますね。
この期間にいくら貯めることができるか、それによってローンの繰上げ返済能力が格段に上がるはずです。
上述した余力としてもちろん当初から考えていたことでしたが、想定以上に当て込むことができそうですね。
なので、家を建ててる最初のころはお金の面で相当苦労しましたが、ひとたび海外に着た瞬間、アレ?意外とイケるんじゃね?と気持ちに余裕が出てきました。
遊びすぎないように自制しながら職務を全うし、日本に帰ってこの稼ぎをちょっと殖やして住宅ローン減税の優遇期間が終わったらローン返済を一気に増やす、というバラ色の未来を思い描いていますが、はてさて上手くいってくれるかなぁ。。。
以上、つらつらと書きましたが、やっぱり自分へのメッセージとは少しずれてますね。
ただ、事前知識ゼロで臨まずに素人なりになるべく準備して臨んだ方がよいと感じました。
(頭でっかちでわかったつもりのプロ施主になってはなりません。)
とは言っても、ズルズルと準備に時間をかけていると年齢も上がって厳しくなる上、コロナで残業規制がかかり年収上がらないわ、今の土地以上に価格・立地面で良い場所は今のところ近辺では出てきませんでしたし、契約後ウッドショック、円安、資材不足による大幅値上げや納期未定などマイナスの事態が大量発生したことを考えると、家づくりのタイミングとしては自分の中では最高だったと思います。
これからも不安定な時代が続くこととなりますが、思い立った日が吉日、特に土地はお下がりでもない限り縁のものですので、その時できる家づくりを楽しみ、そして家ができた後は最高の暮らしを楽しみましょう。(たとえ海外駐在などで住めなくなってもw)