事前知識ゼロで注文住宅に挑む

住友林業で注文住宅を建てました。家づくりの事前勉強もせずに家を建てた記録です。

事前知識ゼロで注文住宅に挑む

現在の住友林業標準断熱レベルを満たさない我が家

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先日、住友林業で現在建築が進行中の方がSNS上にアップロードしている写真をたまたま見つけました。

その写真は、上棟から少し経った段階で、外壁に沿って断熱材が入っている様子でした。

ワタシはその写真を見て、違和感を覚えたのです。

どう見ても、断熱材が我が家に使われているものと異なっていました。

断熱材の素材は同じグラスウールなのですが、袋のデザインが異なっていたのです。

気になって調べてみたところ、わずか1年ほどの間に大きく住友林業は進化していました。

最新の住友林業の断熱性能

国の平成25年度基準の省エネルギー基準地域区分では、日本全国を1〜7の7つの地域に分けて、数字が小さいほど寒い地域であると定めています。

住友林業ではこの区分を利用し、目指す性能レベルを大きく3つに分けてます。

最も断熱の少ないエリアは4〜7地域に分類される関東以西の主なエリア。

都市部はほとんどがこのエリアに属しています。

次が、東北や長野、北海道の南西部などの寒冷地に属する3地域。

そして最も寒く最大レベルの断熱対策を施すのが北海道の内陸や東北部、また東北の山あいなどの属する1〜2地域です。

それぞれのエリアにUA値の基準を設け、温暖地では0.41以下、寒冷地が0.40以下、そして極寒冷地が0.37以下と定めています。

sfc.jp

この数字は2020年上半期に契約した我が家の数値よりも圧倒的に断熱性能が向上している数値です。

2020年建築の我が家のUA値は現在の基準以下

我が家が契約した当時は、温暖地のUA値目標は0.56以下でした。

引渡し時に住友林業から渡された書類に書いてあった我が家のUA値は0.54であり、我が家はその数値をギリギリなんとか満たしていました。

しかし、現在の基準である0.41とは大きく差があります。

この差は、2020年秋にウェブサイトを大幅リニューアルして以降、360度トリプル断熱の看板を掲げて従来に比べて大幅な断熱性能アップをはかったことによるものです。

参考:住友林業ニュースリリース(2020年9月10日付)

リンク先のニュースリリースにあるとおり、この大幅性能アップの一つの要因は壁断熱材が従来のグラスウール16Kから24Kにグレードアップされた点です。

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我が家の壁断熱材施工

冒頭に述べた違和感は、この360度トリプル断熱仕様のグラスウール断熱材によるものでした。

ワタシが契約した頃は住友林業の断熱性能は木造の割にイマイチだと断熱気密に強いハウスメーカーや工務店の施主さんから恰好の口撃対象になっていました。

それは、ビッグフレーム工法により大開口が得意となり窓をたくさん用いる開放的なデザインが好まれている点、ビッグコラムには断熱材が施工されない点などが原因であると素人ながらに想像します。

そして、事実として断熱性能は高気密高断熱を掲げる家とは大きく異なるレベルの家が我が家のように爆誕していました。

我が家の壁断熱材施工は2020年9月18日であり、当該ニュースリリースの僅か1週間後のことでした。

もちろん本体価格も異なってくる話ではありますが、あまりにも悔しい結果です。

逆に言えば、今建てている方は高断熱住宅が出来上がるはずですので、胸を張れますね。

この新基準で建てた家で誰か気密測定やって欲しいなぁ。

定量的に具体的な要望を出すべきだった

UA値0.54.の我が家ですが、実は同時期に施工された他の方の情報では0.5よりも小さい数値を散見しており、当時の基準でももっと断熱性能の良い家づくりが出来たのではないかと感じています。

そもそも我が家のあるエリアは東京都ではありますが、それなりに寒いとされるエリアです。

雪や凍結のリスクも結構あるよ、とこのエリアに住む際に地元の不動産屋さんから言われていたエリアです。

それでもこのエリアを気に入ったため、ここで家づくりをしたのですが、その為初期段階で住友林業にはともかく暖かい家が欲しいと伝えたつもりでした。

また、安心して年を取れる、年をとってもしんどくない家が良いとも伝えました。

しかし、実際に出来上がった家は、もちろん出来上がりにはそれなりに満足していますが、上記2点を最大限満たしてくれたとは言えないと感じてしまうものでした。

他に不満な点がないから贅沢を言うことにならのですが、UA値をもっと頑張って欲しかったですね。

pertamahouse.hatenablog.jp

真冬に書いた上の記事の通り、別に冬場寒くて凍えてるわけではないのですが、もっと良い数字を出せたと知ると、そこまでやって欲しかったなぁと言いたくなる贅沢心。

年をとってからも安心できる家という点においても、階段がもう少し緩やかであって欲しかったなぁと感じています。

階段の段数を標準の14段よりも増やした16段と指定するべきでした。

根拠もしっかり持ってました。

過去に訪れた他社の展示場が16段であり、非常に上りやすかったのです。

そのため、間取り打ち合わせの中では16段にして欲しいと伝えたつもりです。

しかし、何故か議事録には残ってませんでした。

今思えば設計さんに意図的に避けられたのでしょう。

先日住友林業ではないのですが、別のハウスメーカーのモデルルームで16段の階段を登り、圧倒的な蹴上幅の小ささに感動してしまいました。

我が家が16段になっていれば、という後悔が出てきてしまいました。

いずれも確りと定量的にUA値の目標値や階段の段数を契約時に握れていれば防げたことでしょう。

しかし、それを怠ってしまった。

正確には契約時にはそこまでの知識量もなく上手に伝えきれなかった。

これが敗因です。

高気密高断熱系のハウスメーカーにもコンタクトしていれば、話は異なったかもしれませんね。

もっとも、当時も今もあまり興味のそそられない会社が多いという点は変わらないのですが。

今となっては住宅展示場を訪れても全くテンションが上がらなくなってました。

そのお話はまた今度、機会があれば先日訪れた都会の住宅展示場の話を書きたいと思います。

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