新築工事現場の前を通ると、どこのハウスメーカーでどんな家を作っているのか気になりませんか?
パワービルダーの建売現場でも、注文住宅の現場でも下のような看板を見たことがある人も多いはずです。
今回は、この看板にまつわるお話です。
看板にある情報
看板を見ると、まずカラフルで目に入る情報があります。
ハウスメーカー名やパワービルダー名です。
建築現場に掲げられた看板は、広告の役割も担っているのですね。
次に大きな字でドーンと目につくのは、施主名です。
そして、そのほかに「建築業の許可票」「建築基準法による確認済」「労災保険関係成立票」の3つの細々とした情報が載っています。
どうやらこれら3つが法令による必須項目のようですね。
気になってまじまじと見ると、イロイロ書いているのですね。
施主名の表記例
ご近所散歩をしていたところ、いくつかの建設現場を発見しました。
それぞれを見比べてみます。
あれれ?②には大きな施主名の記述がありませんね。
そう、実はデカデカと書かれた〇×様邸建築工事という表記は、必須ではありません。
必須ではないので、本名フルネームで書く必要もありません。
イニシャルで書いたり苗字だけにしている例もあります。
最近は個人情報を気にする人も多いので、珍しい名前の人などは気にするのでしょう。
いっそのこと何でもいいので、「ちょびヒゲうさぎ小屋(邸建築工事)」とか「甲乙丙(邸建築工事)」とか童邸、安楽邸なんてやっている人がいてもよいと思います。(ハウスメーカーなどが許すのか分からないけど。)
近所の建売の工事現場を確認したら「○×町プロジェクト建築工事」の名称で書かれていました。誰が買うかまだ決まってないからですね。
しかし、どんなに恥ずかしいプロジェクト名を付けようとも、施主氏名は完全には隠せないのです。
先ほどの3社の例、いずれも黄色背景に青字で書きました、「施主氏名」と。
法令で定められた3つのテーブルの中に「建築主又は製造主名」とあります。
ここには施主の名前がシッカリと、けど他の情報に紛れ込んでひっそりと記入されます。
だから、結局誰の家かバレちゃいます。
施主名って気になるもの?
建築現場の前を通った時、施主名って気になりませんか?
それが珍名だったら尚更気になりませんか?
実は、今回このトピックを取り上げたのは、こんなツイッターのつぶやきを見つけたからです。
建築中の工事看板にハンドルネームってありなんだろうか。
— ritz-home 2020 (@home_ritz) June 3, 2020
「ブラッド・ピット」とか‥(笑)
ブラピの家が近所に建ったら驚きですよね。
それも普通の日本の住宅街に普通の日本的な住居が建ったら。
しかし、ご近所さんは許してくれそうにないかもしれません。
ぶっちゃけ苗字が違うだけで
— chelsea (@chelsea_ncis) June 3, 2020
「あの家○○さんって書いてあったのに」と
よからぬ噂が立つ場合がありますからねぇ・・・
フルネームは嫌でも苗字だけってのが
現実的かなと思います
マジか。この先何十年もご近所付き合いする相手に住み込む前から変人認定されてしまうリスクを抱えるのか。これは困ります。
一方で、こんな解決策もあるようです。
https://t.co/4ddYaArDa2
— ritz-home 2020 (@home_ritz) June 3, 2020
ちょっと古い情報ですが、名前の所を住所にするやり方もあるみたいです。○○市××町1-1-1様邸、みたいに。
これは建売で使っている「○×町プロジェクト建築工事」に似ていますね。
ただ、いずれにしても小さい字で施主名は出てしまうので、ささやかな抵抗ですね。
それにご近所さんとの付き合いを考えたら、この世を忍ぶ仮の姿でもない限りは堂々とせめて苗字だけでも表示しておいた方が警戒されずに済むかもしれません。
我が家の工事に入る時はどうしようかな。
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