衝撃的なアンケートが公開されました。
我が家と同じく2階リビングを採用しているKirinさんがtwitter上で行ったアンケートによると、2階リビングにデメリットを感じている方が非常に多く居ました。
以下のリンクは、Kirinさんが2階リビング推進派の立場から今回のアンケート内容をまとめた記事です。
この結果を受けて、2階リビングの家で快適な暮らしを満喫している者の一人として黙っていることが出来なくなりました。
私は在宅している場合、1日のうちのほとんどを2階で過ごしています。
在宅勤務で仕事をするのもテレビなどを見て寛ぐのも、食事をするのも排泄するのも2階です。
1階に降りるのはお風呂に入って寝る時くらいですね。
そこで、今回は2階リビングで快適に過ごすにあたって我が家が行った工夫についてご紹介致します。
2階リビングのメリット
まず、我が家が2階リビングを採用したことによるメリットをご紹介します。
なによりもリビングの大開口から見える眺望が広いです。
こちらはキッチン側から眺めたリビングの窓ですが、隣の家は2階建てで圧迫感ないですし、窓を真正面から見た時も目線を遮るものが少ないので広々としてます。
隣家の塀や目線の高さを行きかう人や車からの視線を気にする必要はゼロです。
と、いうことで昼間カーテンを閉めずに過ごしている日もあります。
カーテンを閉めないという意味は、レースカーテンも閉めていないということです。
1階の部屋でしたらその気になれば目線の高さで丸見えです。
かつて海外暮らしをしていた時には高層マンションに住んでいたことがあったのですが、その時も窓の向かいにお向かいさんはおらず、開けっぴろげの生活を堪能していました。
高層階だったので夜景も素晴らしく、我が家に来た方は一様に窓からの眺望が凄いと言っていました。
今の家は高台にあるわけでもなく、さすがに2階なので眺望が凄いとは言えませんが、それでも感じられるヌケ感はリビング空間を広く感じさせるのに非常に重要な要素と感じます。
次のメリットは、冬場も太陽の光を遮るものがないこと、また暖かい空気は下から上に向かうことから、朝からリビングが暖かいです。
階段を上った先、リビングのドアを開けると開ける視界、暖かな空気、気持ちいいですよ。
玄関とリビングの距離があるためリビングに玄関からの冷気が入ってこないことも同じようなメリットですね。
2階リビングのデメリット
一方、2階リビングには確かにデメリットがあります。
我が家には当てはまらないものもあるのですが、私が思いついたデメリットは以下の通りです。
設計の段階から気を付けていた点、住んでから気づいた点、なんとなく思い浮かんだ点ごちゃ混ぜになっておりますことご容赦ください。
まず真っ先に買い物を毎回2階に持って上がる必要がある点が挙げられますね。
これは間違いないです。食べ物でも何でもかんでも2階に持って上がる必要があります。
大量の買い物をした場合は1回で運びきれず、2回に分けて階段を往復することもあります。
それと似た話で、外出前に忘れ物などがあると2階に取りに上がる必要があるという点も挙げられます。
最近は外出時はマスク生活になっていますが、マスクを2階に保管しているため思い出すたびに2階に駆け上がってマスクをつけて、今度は財布がないのに気づいて再度2階に財布を取りに行くなんてこともあります。
この程度は保管場所を1階にすれば解決しますね。
極度の面倒くさがりの人にはできないでしょうが、適度にいい運動になりますよ。
次に、家具・家電の搬入が大変なことが挙げられます。
LDKにはテレビや冷蔵庫などの大型家電、ソファやダイニングテーブル等の大型家具を置いています。
物によっては階段からの搬入が難しく、吊り上げ搬入をする必要もあるでしょう。
ビッグカメラなどでは2階への搬入はサービスですが、お店によっては設置料を上乗せ請求される可能性はあります。
ただ、1階リビングで2階が寝室の場合もベッドなどを2階に搬入する時に大変であることには変わりないですし、逆に1階が寝室なら玄関や掃き出し窓からキングサイズのベッドも入れられるでしょうし、この点は2階建てである時点でどっちもどっちですね。
次のデメリットはメリットを言い換えた内容になりますが、冬場2階リビングが暖かいということは、1階の寝室は2階に比べるとひんやりします。
リビングから階段を通って無暖房状態の1階に降りると気温の差を結構感じます。
ましてや我が家の場合階段を下りた先は玄関の真横なので、玄関から入る冷気をしっかり感じることができます。
全館暖房までしなくても、寝室に降りる前に1階の部屋の扉を開けたままエアコンを動かすなどしていたほうが温度ギャップが小さく済みますね。
タイマー運転なりスマホ連動させるなりすれば対策可能です。
最後に挙げるデメリットは、LDKから直に庭やウッドデッキなどに出ることができないことです。
例えば休日の朝に優雅に庭のウッドデッキでコーヒーを啜ったり、昼に庭でバーベキューをするとき、キッチンで用意した食材や飲み物を持ち運ぶには階段を経る必要があります。
頻繁に庭でこれらの行為をされる方には向かないと感じます。
コーヒーを飲む程度であればテラスなどを設ければ解決できますが、バーベキューは火の粉が躯体の防水などに穴をあける恐れもあるので難しいかもしれませんね。
我が家の工夫
では、上述の2階リビングにもあるデメリットを少しでも軽減するために、我が家が行った工夫をご紹介します。
階段を広くとった
住友林業をはじめ国内の戸建て住宅のほとんどは尺モジュールでの家づくりを基本としているのですが、普通に尺モジュールで階段を設計すると階段幅は芯々で910mm、壁や柱の厚みがありますので、内寸では780mmになります。
しかし、我が家は階段幅をメーターモジュール化することで、芯々1,000mm、内寸は870mmとなりました。
この90mmの違いは馬鹿にならないほど大きいのです。
一方で、居室などの空間は通常通り尺モジュールを基本に設計していただきました。
メーターモジュールと尺モジュールで合わなくなった部分は、適当に部屋の大きさを調整してうまく合わせてくれています。
このような尺モジュールとメーターモジュールを組み合わせるようなプレイは、他のハウスメーカーでは嫌われることもある様ですが、住友林業では嫌な顔ひとつなく普通に出来たことです。
ビッグコラムによる柱の位置を気にしない間取り設計も相まって、まさに自由設計!
間取り打ち合わせをしていても、お金以外の制約は感じませんでした。
この広々とした階段のメリットは非常に多くあります。
建築段階においても、大型のシステムキッチンを階段経由で搬入できたとのことでした。
(階段を作りながら大工さんは、広いよこの階段!いいよ~!を連発してました。)
その後新居へ入居するにあたり冷蔵庫やダイニングテーブルなどなど様々な大型家具・家電を階段から搬入しましたが、一切ストレスなくスムーズに搬入できました。
もっとも、巨大なサイズの冷蔵庫やバラシのできない家具などは2階への搬入が難しいでしょうから、うまく考えておく必要があります。
設計段階で大型家具などの取り回しを考えて作っておけば、階段の取り回しはことさらデメリットとして強調されるようなものでもないかなと感じますね。
1階と2階の両方にトイレをつけた
冒頭に述べた通り、2階にリビングがありますし書斎も2階なので普段の生活スペースは2階です。
そのため、1階にしかトイレがないと催すたびに1階と2階の往復になるので2階にメインのトイレを設置しています。
一方で、夜中に眠っているときにわざわざ寝ぼけ眼のまま階段を上がってトイレに行くのもしんどいので1階の寝室のドアから5歩のところにもトイレがあります。
これにより無駄な階段の往復を減らすことにつながってます。
我が家の2階リビングと幅広の階段
最後に、我が家の2階リビングと広めに作った階段について以下のリンクで紹介しておりますので、よろしければご一読くださいますと幸いです。