前夜から続く梅雨の終わりの土砂降りの中、地鎮祭を予定通り行いました。
服装については悩みましたが、自分は無難にパンツ+ジャケットのほぼ仕事の時のような服装に、妻はデニムズボンにパーカーを羽織る完全な普段着でした。
また、地面が土のままで雨を受けているので、二人とも汚れてもよい靴を選びました。
この時期にジャケット着用は少し暑いかな?とも感じましたが、長梅雨で気温も上がらずジャケット着用でちょうど良いくらいでした。
雨の地鎮祭となったことは自らの雨男っぷりが勝りお天道様に見放されたような気がして少し残念でしたが、このような有難い解釈もあるようです。
家関係で有名な神社の神主さん曰く地鎮祭のときは雨が縁起良いらしいですよ!
— 【ちかどころ】近所@家づくりブロガー (@kinjyo35) July 16, 2020
※天からの恵みが土に染み渡ると言う意味で
事前に地鎮祭の式次第などは渡されず、直前、神主さんから口頭説明、軽い予行演習を経て本番となりました。
住友林業で地鎮祭を行った費用
当日の流れの前に、今回住友林業に地鎮祭の手配を依頼した際にかかった費用について記載します。
- 初穂料 4万円
以上!
この他は何も掛かっていません。
住友林業が手配した神主さんを通じて神社に初穂料を納めた以外、住友林業には何も払っていません。
ところで、初穂料4万円という数字に違和感を覚える方もいらっしゃると思います。
基本的に初穂料って2万や4万を避けて1万、3万、5万となるはずです。
実は、今回のし袋の内袋には初穂料4万円と書きましたが、正確には初穂料3万円+御進物代等1万円で構成されているとのことです。
この金額は着工合意の際に住友林業の営業マンから指定された金額でした。
生産さんが大遅刻
さて、話を当日に戻します。
生産さんとはこの日が初顔合わせだったのですが、予定の時刻になっても現れませんでした。
どうやら雨による道路事情か到着が遅れているようです。
生産さんが居なければ何もできません。
その代わり、妻の友人で近所に住んでいる欧米人男性の姿がありました。
少し前にあった時に珍しい日本の伝統行事の話をしたところ興味を持ったようでやって来ました。
生産さんを待っている間に、神主さんから地鎮祭の流れを簡単な日本語で分かり易く説明して戴き、予行演習をしてもらいました。
そうこうするうちに平身低頭謝り倒しながら生産さんが到着、簡単に挨拶して、すぐに地鎮祭開始となりました。
テントの下には神主さん、住友林業の生産さん、営業マン、施主の私と妻、そして欧米人の彼の姿もあります。
神主さんのOKが出たので彼もテントの中に招き入れて間近で日本の伝統行事を観察してもらうことになりました。
雨で手がふさがっていたり、いろいろな人と話をしていたら自分で地鎮祭の写真を一切撮れませんでしたので、今回の写真は欧米人の撮ってくれたビデオからのキャプチャです。
そういや、のし袋を渡さなくていいの??
まだ渡さなくて大丈夫です。
地鎮祭
地鎮祭の流れを簡単に書くと以下の通り、時間にして30分弱でした。
- 神様を呼ぶ
- 祝詞を述べて祈願
- 四方払いする
- 鍬入れ式
- 玉串奉奠
- 神様お帰り
- お神酒de乾杯
後述しますが、地鎮祭の後に地縄確認とご近所さんへの挨拶も行いました。
大まかには他の施主さんと一緒なので、細かいことの説明は非常に細かく書いていらっしゃる他の施主さんのブログに任せます。
それぞれの区切りで神主さんが祭壇のわきに退いて「〇〇の儀」と小さめの声で言ってから祝詞を述べていました。
地鎮祭中は何も感じませんでしたが、後から振り返ると「ショートコント、〇〇の儀」みたいな感じだなぁとバチあたりなことを考えてしまいました。
地鎮祭のハイライトとなるのは3.4.5.の施主出番となる項目ですね。
今日の主役は自分自身、あがり症がさらに緊張を呼び、努めて落ち着いているふりをしながらも実際はふわふわした状態のまま式が始まりました。
四方払い
小さな紙の入ったお米を左、右、左と3回つまんで撒くのを、私と妻がそれぞれ行いました。
他の施主さんのブログを見ると、米を使い切らねばならない、大量に撒きすぎて足りなくなったなどの面白エピソードがあるのですが、皆様の面白エピソードで予習してしまったため特に面白いネタ無しで粛々と無難にお祓いをしました。
本当は家の四隅+中心に行って撒かねばならないのですが、生憎そこそこ大雨。
家の四隅にまで赴くにはずぶ濡れになるか傘などをさしてもらう必要があり、まぁいいんじゃね?的雰囲気となった中、玄関側の隅のみ正確な場所に撒いて、残りの隅はテント内からなるべく隅っこの方を意識して撒きました。
鍬入れ式
自分にとっては地鎮祭=鍬入れ式というイメージの、象徴的シーンです。
エイ!エイ!エイ!と気合の入った掛け声の見せ場です。
先ずは営業マンが鎌で切る動作を慣れた手つきで無難に行い、次が自分の出番。
鍬を盛り土の左、右、左に向かってエイ!エイ!エイ!掛け声とともに打ち付けました。
掛け声の割に鍬入れする自分の姿は完全にへっぴり腰。
私に続いて妻も鍬を入れ、最後はオブザーバーもどうぞ、との神主の呼びかけて欧米人の彼もちゃっかり鍬入れ体験しました。
最後に生産さんがベテランっぷりを発揮してガッツリ豪快に土を崩して終了。
相変わらず緊張が解けない自分は、生産さんの堂々かつ豪快な鋤捌きを見ながら「さっきの営業マンといい、やっぱ場慣れしてるなぁ、地鎮祭の振舞いって社内研修とかあるのかなぁ」なんて思って見ていました。
玉串奉奠
玉串という単語を耳にすると、日本国首相が靖國神社に玉串料を奉納したというニュースを某国のニュースキャスターが読んだ時に禍々しくTAMAGUSHIという口調を思い浮かべてしまいます。
そんな玉串奉奠は、玉串を手にしてクルクル回す動作を事前に予行演習していました。
が、本番になると持ち方からポカーンと忘れ去ってました。
仕方がない、鳥頭なのに予行演習した後に四方払いの際に三歩以上歩いてしまった上に緊張が恥の上塗りをしているのだから。
少し焦りながらクルクルして私が納めた次に、これもまた玉串パニックな妻に続いて欧米人の彼も更に意味不明になりながらクルクルと玉串奉奠してくれました。
我々がクルクルし終わったら、営業マン、生産さんと場慣れした姿を見せてくれました。
御神酒de乾杯
式がひとしきり終わり神様にお帰り戴いた後に御神酒を少しだけ注いで乾杯しました。
(そういえばあれはどこのなんというお酒だったのだろう。)
飲むフリだけですよ〜という神主さんの言葉もありましたが、欧米人の彼だけガッツリ飲んでました笑
ごめんね、ちゃんと英語で説明してあげなかったから。。。
上棟札と鎮物
最後に、神主さんから祭壇の上に備えられた上棟札と鎮物を戴きました。
鎮物は建物基礎の中に鎮めるものとのことで、その場ですぐに生産さんに預けました。
(ちょっとくらいどんなものなのかまじまじと見ておけばよかったなぁ。)
そして、上棟札は上棟式の時に備えるまで家で保管せよとのことです。
神棚があれば神棚に、無けれは東or南側に向けて保管せよとのことでしたので、帰宅後家の東端で南向きのベッドサイドに掲げました。
祭壇を片づけをする前に、神主さんに促されて記念撮影をさせてもらいました。
モザイクだらけで何の写真かもはや分かりません(笑)
式の間じゅう興味深そうにビデオ撮影していた欧米人の彼は、満足そうに帰ってゆきました。
地縄確認
地鎮祭の後は神主さんがいそいそと片付けを継続している横で地縄確認を行いました。
本来四方払いの時に赴くはずだった家の四隅に営業マン、生産さんなどとそろってぞろぞろと歩いていき、ここが端っこなんだなぁと見て見たり、庭の場所を見て見たり。
地縄とともに、電気、ガスなど各種メーター類の場所や窓ガラスの曇り・透明の仕様確認を行い、ハイハイと答えるのみで終了。
所謂地縄マジックですが、前日既に地縄を見ていましたし、その時にも特にむやみに小さな家だと感じることもなく、むしろ事実として小さな家であることを思うと、もはやマジックも何もありません(笑)
神主さんのお片付けが終わったころに漸く初穂料の入ったのし袋を渡せました。
神主さん曰く、のし袋夫婦連名にいなっているじゃない、事前に渡してくれたら祭壇に置いて連名で読んだのに。
おい営業マンゴルァ
ご近所さんへの挨拶
さて、神主さんもお帰りになったところで生産さん主導でご近所さんへの挨拶まわりです。
ちょうど袋小路になっている私道の入り口に我が家が建ちますので、私道の奥の家全て、また指導と反対側のお向かいさんなど合わせて10件ほどへの訪問となりました。
ただ、この時は日のお昼前です。
半分くらいのお宅は不在でした。
御在宅で顔を合わせられた方々と話した限りの印象では、私道の奥は結構お年を召した方が多く、手前のパワービルダーの建売は若い家族が多いということが分かりました。
不在のお宅には生産さんが工事告知とすみりんタオルをポストに放り込んで終了。
お向かいさんがいらっしゃらなかったので、そちらには後日改めて行くことにしましょうか。
週明けには、いよいよ着工です!
次回→基礎工事着工!